近世の仏教: 華ひらく思想と文化 (歴史文化ライブラリー 300)

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  • 吉川弘文館
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642057004

作品紹介・あらすじ

これまで「仏教は近世には堕落し、儒教に取って代わられた」とされてきた。しかし、中国からの黄檗宗の影響や出版文化の隆盛により、仏教は民衆世界にまで大きく華ひらいていた。いま新しい近世仏教のすがたを描く。

感想・レビュー・書評

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  • 江戸時代の仏教は堕落・停滞、儒学が活発という常識を丁寧に覆す一冊。葬祭をはじめ、仏教が生活に浸透し、安定していくのは江戸時代のこと。興味深いのは、座禅と念仏を行う黄檗宗の影響と出版文化の隆盛による刺激。ひとつものの裏と表も確認できる好著。

    初学者にも読みやすい内容で、末尾では、近代仏教への展望も含まれている。

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著者プロフィール

国際日本文化研究センター名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授、東京大学名誉教授

「2024年 『日本の近代思想を読みなおす3 美/藝術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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