高松塚・キトラ古墳の謎 (歴史文化ライブラリー 306)

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  • 吉川弘文館
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642057066

感想・レビュー・書評

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  • 中国の歴史や遺物を丹念に紹介したうえで高松塚古墳とキトラ古墳の彩色壁画等について考察したオタクな1冊。
    ある程度の古代史オタクじゃないと読んでいて苦痛になるだけだと思います。

    我が家は古代史オタク一家なので、詳細な例はある程度ナナメ読みをしたうえで、中国に例があるように高松塚やキトラの被葬者は改葬だった可能性があることや、則天武后と持統天皇が同時代の人だったことなど「なるほど…」と思うことが多数ありました。

    基本的にこのジャンルを専攻している学生さんや研究者向けの本ですかね。
    古代ロマンや空想のネタとしては、詳細過ぎて読むのが大変かと思います。

  • 中国考古学の視点から高松塚・キトラ古墳の謎に迫る、というもの。
    中国考古学というのがとても新鮮な視点だと思います。
    これまでも壁画の対比などで中国の図像は扱われていましたが、より深い。

    武則天と持統天皇の比較というか、持統天皇が武則天を意識していたであろうという見方からの論も面白いのですが、己の権力保持のために有力者を粛清していった、というような記述で済ませられているのはもったいないというか。

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著者プロフィール

1943年、東京生まれ。1967年、国際基督教大学教養学部人文科学科卒業。1972年、京都大学大学院文学研究科単位取得退学。奈良国立文化財研究所研究員、天理大学文学部教授を歴任。2019年、没。
【主要著書】『日英対照 日本考古学用語辞典』(東京美術、2001年)。『日中美術考古学研究』(吉川弘文館、2008年)。『高松塚・キトラ古墳の謎』(吉川弘文館、2010年)

「2022年 『正倉院宝物を10倍楽しむ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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