山城国一揆と戦国社会 (歴史文化ライブラリー 357)

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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642057578

作品紹介・あらすじ

応仁の乱より続く畠山氏の抗争に、山城の国人らが両軍の撤退を求め自治支配を実現した山城国一揆。いかにして一揆は起き、どのように収束したのか。諸階層の動きと政治・社会状況、地域の特質を考察し、実態に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 教科書では地方の国人の下剋上のひとつと説明
    される山城国人一揆は南山城国人が畠山同士の
    戦争で疲弊する地域社会を維持するために畠山
    排除運動であり、主体となる国人は百姓・馬借
    や細川政元の力を頼みにした構造だと理解した
    国一揆と土一揆が結合した惣国一揆論は学者の
    机上の空論であり農民闘争云々のマルクス史観
    に囚われた残照だ(主体は山城国衆三十六人衆)

    国人中に細川政元被官が多く幕府の山科御領国
    化の狙いとか興福寺等寺社本所が畠山排除に協
    力的という地域情勢が重なり、8年間も国人が
    月行事(機構)を使い国成敗権の自立化できた
    事件として覚えておく(´・ω・`)

  • 国人主体の行動。畠山氏を追放、細川氏被官。寺社の荘園、幕府の基盤があった地域。

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著者プロフィール

1956年島根県生まれ。静岡大学人文学部卒業、大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学、博士(文学)。現在、愛媛大学名誉教授。主要業績『室町幕府と守護権力』(吉川弘文館、2002年)、『中世の地域権力と西国社会』(清文堂出版、2006年)、『山名宗全』(吉川弘文館、2009年)、『山城国一揆と戦国社会』(吉川弘文館、2012年)、『中世後期の守護と文書システム』(編著、思文閣出版、2022年)

「2023年 『戦国期守護権力の研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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