承久の乱と後鳥羽院 (敗者の日本史 6)

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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642064521

作品紹介・あらすじ

鎌倉と京、公武権力構図の転換点とされる承久の乱。治天の君=後鳥羽院が歌に込めた「道ある世」への希求とは何だったのか。諸史料を中心に、協調から武闘路線への道をたどり、隠岐に配流された後鳥羽院のその後にも迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 「承久の乱と後鳥羽院(敗者の日本史6)」関幸彦著、吉川弘文館、2012.10.01
    282p ¥2,730 C1321 (2022.09.03読了)(2022.08.22借入)
    『鎌倉殿の13人』関連で読むことにしました。詳しすぎてよくわかりませんでした。
    歴史書は、なかなか読みにくいですね。歴史資料の原文には、ちゃんと説明がついているので、引っ掛かりはないはずなんですけどね。

    【目次】
    はじめに
    後鳥羽院の鎮魂
    Ⅰ 承久の記憶
    1 近世の記憶
    2 近代における「承久の記憶」
    3 中世の組み換え
    4 「至尊」と「至強」
    Ⅱ 承久の乱の諸相
    1 承久元年―武家の危機
    2 承久二年―深まる危機
    3 承久三年―公武闘諍
    Ⅲ 敗者たちのそれぞれ
    1 後鳥羽院とその至尊たち
    2 公卿たちとその周辺
    3 武士たちとその周辺
    Ⅳ 後鳥羽院のその後
    1 隠岐の後鳥羽院
    2 京都と鎌倉のその後
    3 無常の道へ
    流謫の王権
    あとがき
    参考文献
    後鳥羽院略年表

    ☆関連図書(既読)
    「炎環」永井路子著、文春文庫、1978.10.25
    「絵巻」永井路子著、角川文庫、2000.08.25
    「源頼朝の世界」永井路子著、中公文庫、1982.11.10
    「北条政子」永井路子著、角川文庫、1974.04.15
    「尼将軍 北条政子」童門冬二著、PHP文庫、2008.11.19
    「源義経と静御前」中島道子著、PHP文庫、2004.09.17
    「源義経」五味文彦、岩波新書、2004.10.20
    「完全図解でよくわかる承久の乱」高橋信幸編、廣済堂出版、2019.06.10
    「源実朝」大佛次郎著、六興出版、1978.12.20
    「朱い雪 歌人将軍実朝の死」森本房子著、三一書房、1996.05.31
    「実朝私記抄」岡松和夫著、講談社、2000.05.15
    「定家明月記私抄」堀田善衛著、新潮社、1986.02.20
    「定家明月記私抄続篇」堀田善衛著、新潮社、1988.03.10
    「藤原定家 愁艶」田中阿里子著、徳間文庫、1989.12.15
    「藤原定家『明月記』の世界」村井康彦著、岩波新書、2020.10.20
    「後白河院」井上靖著、新潮文庫、1975.09.30
    「新古今和歌集」小林大輔編、角川ソフィア文庫、2007.10.25
    「新古今和歌集・山家集・金槐和歌集」佐藤恒雄・馬場あき子著、新潮社、1990.09.10
    「吾妻鏡」上・中・下、竹宮 惠子著、中央公論社、1994.12.20-1996.02.25
    「大系日本の歴史(5) 鎌倉と京」五味 文彦、小学館ライブラリー、1992.12.20
    「マンガ日本の歴史(15) 源平の内乱と鎌倉幕府の誕生」石ノ森章太郎著、中央公論社、1991.01.20
    「マンガ日本の歴史(16) 朝幕の確執、承久の乱へ」石ノ森章太郎著、中央公論社、1991.02.20
    (「BOOK」データベースより)amazon
    鎌倉と京、公武権力構図の転換点とされる承久の乱。治天の君=後鳥羽院が歌に込めた「道ある世」への希求とは何だったのか。諸史料を中心に、協調から武闘路線への道をたどり、隠岐に配流された後鳥羽院のその後にも迫る。

  • 鎌倉幕府と後鳥羽上皇が争った承久の乱について解説した本です。しかし、あくまで乱の経緯については三分の一程度であり、多くは戦争に参加した後鳥羽上皇などのその後についての解説に費やされています。そのため、乱について詳細を知りたい人は本書は不適でしょう


    【こんな人におすすめ】
     乱に敗北した人がその後どうなったかについて詳しく知りたい人。特に流罪後のことを詳しく知りたい人

  • 時間軸に即し、承久の乱前後の京都と鎌倉の動向を諸史料をもとに見る。敗者となった後鳥羽院のその後にも迫る。

    2022年3月・4月期展示本です。
    最新の所在はOPACを確認してください。

    TEA-OPACへのリンクはこちら↓
    https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00508608

  • 敗者側から見る、と言うことで、
    常であれば補足的に書かれる部分がクローズアップされているので面白い。
    公家と天皇家、公家、武家の婚姻関係が複雑なので、なかなか理解に時間がかかるところもありました。

    文章がおかしいところ(脱字、明らかな人名間違い)が少しあり、そこは残念でした。

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著者プロフィール

1952年生まれ。1985年、学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程満期退学。現在、日本大学文理学部教授(特任) ※2022年9月現在
【主要著書】『武士の誕生』(講談社学術文庫、2013年)、『恋する武士 闘う貴族』(山川出版社、2015年)、『敗者たちの中世争乱』(吉川弘文館、2020年)、『刀伊の入寇』(中央公論新社、2021年)

「2022年 『奥羽武士団』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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