ちびっこカムのぼうけん (新・名作の愛蔵版)

著者 :
  • 理論社
3.83
  • (11)
  • (13)
  • (14)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 215
感想 : 20
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652005033

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 誰が選んだか分からないけど小学校の時に手にした本。大きくなって歴史とか民俗に興味を持ってから、ふとカムの着てた民族服を思い出して読み直した。当初はただストーリーに一喜一憂しながら読んで、主人公がどこでどんな価値観をもってどんな生活してたとか、もちろん何の民族か、アイヌが何を信仰してるかなんて考えたことなかったので、今回また新しいカムを知りながら一緒に冒険の旅をした。そして子供小説だからと甘くみてたが不覚にも感動して涙でた。侮り難し!
    いつから民俗学を好きなんだろうかと不思議に思ってたけど、この本が一番最初に民俗というものにふれたメディアだったと思う。20140714

  • [かあさんの病気を治す、イノチノクサをとりに火の山に行くんだ。山には大鬼のガムリイがいるって?なあに平気だい。投げ縄でガムリイのツノをひっぱってやるよ。]

  • カムチャッカを舞台にした神話風のおはなし。
    トナカイ、クマ、アザラシ、シャチ、サケ、クジラ、ワシ、海鳥といった北の地方に住む動物たちや火山や海岸に突き出た岩など登場人物?は壮大な感じです。

  • ちびっこカムが仲間とともに大男ガムリイにいどむ冒険物語!

    ちびっこカムは、母さんの病気をなおすイノチノクサを探しに火の山へ冒険に出かける。火の山に入って帰ってきた人はいない。山には、おそろしいオニの大男、ガムリイがいるからだ。ガムリイは数年前、カムの父さんを海になげとばしたという……。

    「その声は、百千のカミナリがいちどになりだしたよう、でかい口は、そのまま、火のカマのよう、ごおごお、火花がとびちります。」

    カムは、火の山にのぼる道中いろんな動物を助けるが、ここぞという場面で、今度は動物たちがカムの力になってくれる。そこがおもしろかった。読み応えのある冒険物語。

  • どんな病気も治すというイノチノクサを求めて、カムの冒険が始まります。
    骨太なストーリー、魅力的なキャラクター、アニメ化してもいけるんじゃないでしょうか。
    誰かに教えたくなる一冊です。

  • 仲間を自分で増やしながらその力をかりて冒険していく様子にわくわくします。

著者プロフィール

神沢利子 1924年、福岡に生まれる。子ども時代を北海道樺太で過ごす。文化学院文学部卒業。童話作品に『ちびっこカムのぼうけん』(理論社)『くまの子ウーフ』(ポプラ社)『銀のほのおの国』『流れのほとり』(福音館書店・日本児童文芸家協会賞)『神沢利子コレクションI~V』(あかね書房・巌谷小波文芸賞)など、絵本に『たまごのあかちゃん』『おばあさんのすぷーん』『ぽとんぽとんはなんのおと』『おっとせいおんど』『いいことってどんなこと』『えぞまつ』(以上福音館書店)など多数の作品がある。東京在住。

「2022年 『てんのくぎをうちにいった はりっこ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

神沢利子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×