- Amazon.co.jp ・本 (109ページ)
- / ISBN・EAN: 9784652013113
感想・レビュー・書評
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小4の娘にどうかなと思って図書館で借りてきた本です。いろいろ衝撃的でした。でも、嫌いじゃないです。
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題名と可愛らしいイラストに惹かれて読んでみました。
折り返しにあったように、
友達といると自分のことが見えてくる
というのはそのとおりだと思いました。
短編がたくさんあって、全体で1つのお話にまとまっている
という感じです。
個人的にマフラーのお話が一番好きですが、
買い物に行く時の話も
お互いがお互いを思いやっている(気遣っている)感じが
とてもよいと思います。
最後のオチ?には驚きましたが、
一緒にいる=仲良しではないんだなと感じさせてくれます。 -
かわいい話。サクサク読める。
私と交際相手とのやりとりで重なる話がいくつかあり、ほっこりした。
私はのろのろひつじだけどいざという時行動力、発言力がある。のろのろしてたまに周りをイライラさせる時があるけど自分を持ってて一つ一つにこだわりを持ってる。人間観察をじっくりして相手を見極めれる。
交際相手はせかせかひつじで、思いやりがあるけど不器用。
せかせか思いつきで行動してたまに周りを傷つけて後で反省する。寂しがりだし構ってちゃん。
ひつじも人間と似てるなーと。
別れは突然。でもお互い自分の行きたい道に気づけて行動できてるから未来は明るい。 -
仲よしの羊たちがかわいい。スープを作っているところの絵もかわいい。いつも一緒にいて居心地が良さそうな二人。
せかせかひつじが自分の気持ちに気づいた時は驚いた。 -
おとなりどうしの2匹の仲良しひつじのおはなし。
仲良しだけど同じじゃなくていい。仲良しだけどずっといっしょとは限らない。
同じじゃないのが当たり前。
最初から約束された仲良しじゃなくて、ぶつかったり離れたりしながら信頼をふかめる。
そういう、自立した仲良しふたりの話。
このこは短気です、このこはのろまです、ほーら正反対。みたいな単純なかきかたじゃないのが良い。
きちんとそれぞれの性質や経験に根差したものの考えをして、表面的じゃない個性がある。
せかせかひつじは動きが速くてせかせかしているから のろのろひつじを忍耐強く待つし、のろのろひつじはのろのろ動くからせかせかひつじを待たせないためにいつもいそいでる。
そういう当たり前のような意外なような特徴もおもしろい。
大人も読める児童書、というより、子供も読める大人向けのような気がする。
ひらがなの選び方が、子供の読める文字に合わせたんじゃなくて、児童書の雰囲気を出すためにひらがなを多用している感じ。
でも大人や子供に媚びる風でもない。
毛を売ったり畑仕事をしたりして生計を立ててるあたりが、ふわふわメルヘンなうすっぺらい子供むけ(のつもりの話)とは違っていてなんかいい。
ジェンダーや年齢が明記されていないのも良い。
このふたりがどういうこでどういう関係でっていうのは、このおはなしに描かれるぶんだけで十全。
気持ちよく読めた。 -
「とけても、アイスクリームはアイスクリームだよ」
(のろのろひつじ)
隣同士のせかせかひつじとのろのろひつじ。性格は違うが仲良しな2人。最後の展開はビックリした! -
のんびり屋ののろのろひつじと、せっかちなせかせかひつじのお話。
自分たちで毛を刈ってもらいに(買ってもらいに)町に行ったり、普通に人間の言葉を喋って人間と会話するのに、食用にもなり得る世界観。
優しくて、でもちょっと切なくもなるお話。
静かで穏やかな雰囲気がよかった。