のろのろひつじとせかせかひつじ (おはなしルネッサンス)

著者 :
  • 理論社
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本棚登録 : 235
感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (109ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652013113

感想・レビュー・書評

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  • 小4の娘にどうかなと思って図書館で借りてきた本です。いろいろ衝撃的でした。でも、嫌いじゃないです。

  • その名の通りの性格のひつじ達。のんびりしてるようでもシッカリしていて最後は旅立つことも決める。せかせかしてても思いやりがあり、寂しくても一緒に行かないことを決める。青いマフラー、もうちょい喜んでほしかった(笑) かわいいんだけど、さみしさが残る…児童書だから、ホンワカで終わってほしかったかなぁ。帰ってきた話も聞きたい。

  • 題名と可愛らしいイラストに惹かれて読んでみました。

    折り返しにあったように、

    友達といると自分のことが見えてくる

    というのはそのとおりだと思いました。

    短編がたくさんあって、全体で1つのお話にまとまっている

    という感じです。

    個人的にマフラーのお話が一番好きですが、

    買い物に行く時の話も

    お互いがお互いを思いやっている(気遣っている)感じが

    とてもよいと思います。

    最後のオチ?には驚きましたが、

    一緒にいる=仲良しではないんだなと感じさせてくれます。

  • かわいい話。サクサク読める。
    私と交際相手とのやりとりで重なる話がいくつかあり、ほっこりした。
    私はのろのろひつじだけどいざという時行動力、発言力がある。のろのろしてたまに周りをイライラさせる時があるけど自分を持ってて一つ一つにこだわりを持ってる。人間観察をじっくりして相手を見極めれる。
    交際相手はせかせかひつじで、思いやりがあるけど不器用。
    せかせか思いつきで行動してたまに周りを傷つけて後で反省する。寂しがりだし構ってちゃん。
    ひつじも人間と似てるなーと。
    別れは突然。でもお互い自分の行きたい道に気づけて行動できてるから未来は明るい。

  • まったりふんわり優しいお話、と思っていたらまさかのお別れ!唐突過ぎて驚きました。
    のろのろひつじのほうが芯がある感じなのかな。みんなちがってみんないい、をほのかに匂わせる感じ。

    町に行って、食べられかけたけど逃げて来られた、その会話もまったりしていて笑ってしまいました。
    「どっちが、よりいっそうこまるのでしょうか」
    「そういわれれば、きみたちなのかな」
    「そうですよ。じゃあ、王さまに、あやまっておいてください」
    「わかった、あやまっておこう」
    (中略)
    あきらめのはやいコックだったな、とのろのろひつじはおもいました。

  • 仲よしの羊たちがかわいい。スープを作っているところの絵もかわいい。いつも一緒にいて居心地が良さそうな二人。
    せかせかひつじが自分の気持ちに気づいた時は驚いた。

  • おとなりどうしの2匹の仲良しひつじのおはなし。
    仲良しだけど同じじゃなくていい。仲良しだけどずっといっしょとは限らない。
    同じじゃないのが当たり前。
    最初から約束された仲良しじゃなくて、ぶつかったり離れたりしながら信頼をふかめる。
    そういう、自立した仲良しふたりの話。

    このこは短気です、このこはのろまです、ほーら正反対。みたいな単純なかきかたじゃないのが良い。
    きちんとそれぞれの性質や経験に根差したものの考えをして、表面的じゃない個性がある。

    せかせかひつじは動きが速くてせかせかしているから のろのろひつじを忍耐強く待つし、のろのろひつじはのろのろ動くからせかせかひつじを待たせないためにいつもいそいでる。
    そういう当たり前のような意外なような特徴もおもしろい。

    大人も読める児童書、というより、子供も読める大人向けのような気がする。
    ひらがなの選び方が、子供の読める文字に合わせたんじゃなくて、児童書の雰囲気を出すためにひらがなを多用している感じ。
    でも大人や子供に媚びる風でもない。
    毛を売ったり畑仕事をしたりして生計を立ててるあたりが、ふわふわメルヘンなうすっぺらい子供むけ(のつもりの話)とは違っていてなんかいい。

    ジェンダーや年齢が明記されていないのも良い。
    このふたりがどういうこでどういう関係でっていうのは、このおはなしに描かれるぶんだけで十全。
    気持ちよく読めた。

  • 読了日 2018/04/10

    談話室にて紹介いただいた一冊。

    目次メモ

    軽くなる日
    ┗毛刈の日。ふたりは連れだって町へ。
    箱のなかみ
    ┗旅の物売りから毛の生える薬を買ったせかせかひつじ。
    葉っぱ
    ┗ふたりで遊んだ森を思い浮かべ、絵を書くのろのろひつじ。
    王さまの町
    ┗ふたりで遠くへ。王様のいる町でふたりは。
    青いマフラー
    ┗マフラーをなくしたのろのろひつじのために、せかせかひつじは秘密でマフラーを編む
    いとこ
    ┗牧羊犬とひつじの群にいとこの声をきいたのろのろひつじ。


    のろのろひつじとせかせかひつじは、家が隣同士。
    お互いがお互いに対して口出しすることなく、それぞれ暮らしている。

    うーん。
    …うーん。だから、なんだ。絵本とは、どう味わうものなのか、忘れてしまった。

  • 「とけても、アイスクリームはアイスクリームだよ」
    (のろのろひつじ)

    隣同士のせかせかひつじとのろのろひつじ。性格は違うが仲良しな2人。最後の展開はビックリした!

  •  のんびり屋ののろのろひつじと、せっかちなせかせかひつじのお話。
     自分たちで毛を刈ってもらいに(買ってもらいに)町に行ったり、普通に人間の言葉を喋って人間と会話するのに、食用にもなり得る世界観。

     優しくて、でもちょっと切なくもなるお話。
     静かで穏やかな雰囲気がよかった。

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著者プロフィール

詩人。1974年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。詩集『いまにもうるおっていく陣地』(1999年・紫陽社)で、第五回中原中也賞を受賞。現在、詩作の他、「週刊朝日」「図書新聞」などにエッセイを連載。

「2003年 『ひとり暮らしののぞみさん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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