宇宙の片隅で: 石垣りん詩集 (詩と歩こう)

  • 理論社
4.15
  • (8)
  • (7)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 72
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (125ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652038468

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「わかりきれないもの、これがあるから、夢中で生きているんだわ、そう思います。それが、つなぎとめているのかもしれません。ものを書くということも」

    言葉が言葉でしかないということ、実際のものや事柄と、言葉であらわされるものとの断絶を悲観していたけれど、表しきれないからこそ表現そのものに夢中になれるのか、と初めて肯定的に捉えることができた。
    言葉が力強く、揺さぶられて夢みたいな詩集だった。

  • りんさんの名前は知っていたが、詩集として読んだのはおそらく初めてではないかと・・・。
    心にす—っと入ってくる詩集でした。
    「洗たく物」や戦争経験者にしか書けない「弔詞」「崖」
    代表作の「表札」など、ノートに記したいものばかりでした。なんで今まで読まなかったんだろう。ごめんなさい、石垣りんさん。

  • 馴染む。
    なんとも、
    馴染む。

    読み過ごしていた詩人、
    石垣りんが、
    今、目の前にいる。

    石垣りん。
    久しぶりの発見。もう一度、読みたい。

  • 資料番号:010862506
    ご利用の細則:貸出可能です
    備考:【元の所在場所】自動書庫
    http://lib-yuki.city.yuki.lg.jp/info/shoko.html

  • 戦争を詠んだ詩が特に印象に残りました。
    詩人が戦中戦後を生きた日本人であったことがわかります。
    忘れたくない。

  • しなやかなのに芯があって素敵。

  • 図書館で借りたのですが。やっぱり詩集は手元に置いておきたいな、と思います。「くらし」や「弔詞」や「原子童話」や。彼女の価値観が、とてもすきです。自らは地に足をつけて。しっかりと力強く。真正面から切り込んでいくような。けれど相手をむやみやたらと傷つけるのではなくて。ただ、ささやく、というのが近いのかもしれません。みならいたいです。

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

石垣りん一九二〇年東京生まれ。詩人。高等小学校時代から詩作を始め、少女雑誌に投稿する。小学校卒業後、十四歳で日本興業銀行に就職。二十五歳の時に敗戦を迎え、戦後は職場の組合活動にも参加しながら詩作に集中。三八年同人誌「断層」を創刊し福田正夫に師事。五九年第一詩集『私の前にある鍋とお釜と燃える火と』刊行。六九年第二詩集『表札など』でH氏賞、七一年『石垣りん詩集』で田村俊子賞、七九年『略歴』で地球賞を受賞。二〇〇四年没。

「2023年 『朝のあかり 石垣りんエッセイ集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

石垣りんの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×