ぼくの村にジェムレがおりた (大地とくらすぼくの村シリーズ)

著者 :
  • 理論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652040935

作品紹介・あらすじ

おじいちゃんは自然の声を聞けるんだ。「ジェムレは、春のしるしのようなものだ」というけれど、今年の春のしるしは、まだ?日本からはるか1万キロ西の高原で春を待つ-自然と人のかかわりを考える。

感想・レビュー・書評

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  • 小林豊さんの絵本が好き。
    「ジェムレは、春のしるしのようなものだ」とおじいちゃんは言う。おじいちゃんは寒い冬の間、寝てばかり。日照りが続き雨が降らないので、町の人達はおじいちゃんに雨乞いを頼む。

    「久しぶりの仕事だ」と張り切るおじいちゃん。山へ行き、雨乞いの祈りをする。すると雨が降ってきた。
    仕事を終えたおじいちゃんは、またよく眠っている。そして僕は、春の訪れを味わっている。

    そんなストーリーだけど、素朴な日常に心穏やかになれる。

  • 絵はまさに日本人が描いたような感じだが、語りがまるでその国で生活している人のもののようなので、途中で思わず作者を確認した。日本人が1人で作った絵本であることにあらためて驚いた。羊を飼う昔からの生活と、どこか遠くにある現代的な都会の生活とが、交わりながら反発しあわずにこの世界で見事に同居している。風と匂いが印象に残る。

  • トルコの村の話。ぼくアルタイのおじいさんは、遊牧民「ユルック」の子孫。自然を崇拝するおじいさんが大好きなアルタイ。トルコは親日派の国だそうです。

  • 僕の村に、雨が降らなくなった。
    おじいちゃんは、雨を降らす事ができるんだ!

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著者プロフィール

1946年、東京生まれ。立教大学社会学部卒業後、イギリス留学中に画家を目指す。1970年代初めから80年代初めにかけて中東やアジア諸国をたびたび訪れ、その折の体験が作品制作の大きなテーマとなっている。 主な作品に、『せかいいちうつくしいぼくの村』、『ぼくの村にサーカスがきた』、『えほん北緯36度線』、『えほん 東京』などがある。

「2021年 『海峡のまちのハリル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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