そらのきっさてん

  • 理論社
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652204580

作品紹介・あらすじ

ここは、空にある、白くて大きなねこの雪男さんが店主の喫茶店。下界での命を終え、旅立ったいきものが集う、メニューのないお店です。このお客さんはどんなひとかしら? それぞれにぴったりな食べ物や飲み物を、さあどうぞ。

感想・レビュー・書評

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  • ここは空の喫茶店。
    お空に昇った動物たちが集う場所。
    店主は雪男さんという猫三匹分の大きな体の白猫。
    雪男さんは耳が聴こえないけれどお客さんが必要としてるメニューがわかるんだ。
    ぼくの名前はつぐちゃん。
    下界ではぼくはひとりでは歩けないけれど眠っている間は雪男さんの喫茶店にお手伝いに来ている。
    相棒のハリネズミのハリーとともにティアドロップ号で下界を出発して〈ほしのこんぺいとう〉を集めながら喫茶店へと向かう。
    今日も命を終えた動物たちがやってくる……。

    せつない絵本です。
    もしかしてつぐちゃんは実在の猫を元にしたのかな、と、思う。
    でも、実在していなくても、つぐちゃんのようにひとりでは歩けない猫や子どもさんがいるはずですよね。
    体の不自由な子たちに光をあてる優しさに打たれた。
    そうね。眠っている間は体から自由だものね。
    喫茶店にやってくる動物たちにもさまざまに背負っているものがあり、つらい。
    優しいだけのおはなしではなく、いろいろと考えさせられる。
    特に犬のジョンのエピソードは人間の身勝手さを感じる。

    不透明水彩?で描いた絵が味がある。
    雪男さんの凛としたまなざしが好きです。

    どうもシリーズ物の第二弾だったよう。
    前作を読んでなくても楽しめたけれど、前作『ほしのこんぺいとうハンター』も読みたい、が、図書館に無し。残念。
    第三弾の『そらのゆうびんやさん』も出ている。




  • 【フェア】『そらのきっさてん』『ほしのこんぺいとうハンター』刊行記念 くまくら珠美原画展&オリジナル絵画受注会 | イベント | 代官山 T-SITE | 蔦屋書店を中核とした生活提案型商業施設
    https://store.tsite.jp/daikanyama/event/humanities/22972-1529461021.html

    Tamami Kumakura Online Portfolio
    https://kumakuratamami.com/

    そらのきっさてん | 株式会社 理論社 | おとながこどもにかえる本、こどもがおとなにそだつ本
    https://www.rironsha.com/book/20458

  • 〝ここは、普通の猫の3匹分くらい大きな、白い猫の雪男(ユキオ)さんが店主の「空の喫茶店」...下界での命を終え、旅立った生き物たちが集う、メニューのないお店です...ここに来るお客さんはどんなひとかしら? 雪男マスタ-が、下界いた頃の身の上話を聞きながら、それぞれに合ったぴったりな食べ物や飲み物を、アレンジしてくれる、心安らぐ「空の喫茶店」に、どなた様も、ようこそ、いらっしゃいませ〟宮沢賢治の童話の雰囲気につつまれた<くまくら珠実>さんの創作絵本。⛅

  • 絵も物語もとても良くて、胸いっぱいになる。
    描き過ぎなさが絶妙。
    単に猫や犬と人間のいい話、ではなく、人の身勝手で苦しむ動物がいることも描かれていて、私だけでなく6歳の娘にも刺さったようだった。
    死の絡む話で、その重さはきちんと保ったまま、でもユーモアと温かさで包んでいるのがとても良い。
    何度か読んだ後、幼稚園でお世話をしていたけれど死んでしまったウサギも、きっとそらのきっさてんでおいしいもの食べてながら、のんびり待ってくれてるね、と娘は呟いていて、現実を受け入れる手助けになる本を読めて良かった、と思った。
    順序が逆になってしまったけど、前作『ほしのこんぺいとうハンター』もこちらが良かったのですぐ読んだ、そちらも好き。

  • 僕は生きているネコだけど、昔同じ家に飼われていた雪男さんという白くて大きなネコがやっている空の喫茶店の手伝いをしている
    僕は星を集めて喫茶店へ行く
    お客さんの願いの分だけ星を入れるのが僕の仕事
    さて今日のお客さんは,,,

    読み聞かせ時間は8分です

  • ほしのこんぺいとうハンターのあとに読みました。
    こちらを先に読んでも問題なく楽しめると思いますし、読まなくても大丈夫ですが、もしほしのこんぺいとうハンターも読む予定があるなら、ほしのこんぺいとうハンターを先に読むほうがスムーズですし、よりこの作品を楽しめると思います。

    雪男(ゆきお)さんというしろくておおきなねこが店主をやっているそらのきっさてんには下界でのいのちを終え、旅立ったひとたちがやってきたりします。

    そんなお店にやってきたお客さんたちの、こころあたたまるエピソードが読めます。

    ちょっと疲れて癒されたい夜に、あたたかい飲み物と一緒にぜひどうぞ。

    ひらがな、カタカナ、漢字(ふりがなあり)、数字で書かれています。

  • 登場人物が多いと、混乱するようす。「ルネってだれ?」「げかい(下界)ってなに?」(6歳4ヶ月)

  • 26ページの「あつい、うまい、あいたい、」のつぎの「ゴロゴロゴロ」っていうのが、おこっているのかと思ったけど、ねこがよろこんでいるときにゴロゴロゴロって言うのを知ってびっくりしましたにゃ。

  • 8歳3ヶ月の娘
    5歳3ヶ月の息子に読み聞かせ

    前にこの続編を先に読んでしまったので
    こっちからかー!
    と思ってたら
    これより先に前作があったのね
    これも続編だった。

    下界と
    死後の世界の
    おはなし。

  •  下界のにんげんたちとお別れした犬や猫たちが集う「そらのきっさてん」。雪男さんがそれぞれにピッタリなメニューを出してくれるのだ。ある日、背中に羽のないのらねこがやって来る。雪男さんが彼のために作った料理は「あかいいとのニャポリタン」。赤い糸で繋がっていた相手は…。

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著者プロフィール

猫漫画家/絵描き屋。猫をモチーフにした漫画、絵画、グッズなどを制作。「猫又指南」「The 太鼓マン」等の著者。「神保町にゃんこ堂」のブックカバー制作や、「ちよだ猫まつり」「ねこ検定」などの公式キャラクターを手がける。私生活でも常に猫と共に暮らし、現在では嗣千代、ヒナギクコ、ナナツボシコの三匹のおかあさん。

「2017年 『わたしのげぼく』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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