見えない目で生きるということ

著者 :
  • 明石書店
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750317458

作品紹介・あらすじ

健常者中心の「一般」社会で生きる,一人の「平凡な」視覚障害者の生活を紹介。見えないことによる不便など,健常者との違いを通し,逆に「健常者と違わない」視覚障害者の姿が見えてくる。視覚障害者の立場からのバリアフリーに関する考え,アイデアも紹介。

感想・レビュー・書評

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  • 必要性を感じて読んでみた。

    ガツンと殴られたような気がした。これまで、どれほど自分本位で物事を判断していたか、身に詰まらされた。

    以前、何かのTVで日本の鉄道やバスの次停車駅・停留場のアナウンスは海外から見れば行き過ぎたサービスと受け取られているというのを聞いて、自分もそのように考えるようになった。でも、この本でその考えを改めなければいけなかった。視覚障がいをもっておられる方にとって、聴覚での情報がいかに大切なのか、わかっていなかった。

    この本で気づかされたことが多くある。今後の自分にとって必要なことを知ることもできた。

  • 「視覚障害者はじゃんけんしますか?」「飲み物はどうやって注ぐんですか?」そういう素朴だけど、聞いてみないとわからない視覚障害者の生活に関するあらゆる情報が詰まった一冊。松井さんの文体はとてもわかりやすく読みやすいので、さらっと読めます。楽しめます。視覚障害者について知りたい人にオススメ。

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著者プロフィール

1971年 千葉県生まれ。
1990年 千葉盲学校卒業後、米国オーバーブルック盲学校インターナショナルプログラムへ参加。コンピュータプログラマーとしての訓練を受ける。
1992年 点字による公務員採用試験を経て千葉県庁入庁。
1993年 アイメイト(盲導犬)クリナムと歩き始める。
1999年 クリナムがリタイア、2頭目のアイメイト、アンドリューと歩き始める。
2007年 5月にアンドリューがリタイヤ、3頭目の新しいアイメイト「ロミオ」と歩き始める。

アイメイト協会同窓会会員、盲導犬を普及させる会アドバイザー。
著書に『二人五脚』(実業之日本社)、『盲導犬ハンドブック』(文藝春秋)、『盲導犬アンドリューの一日』(鈴木びんこ絵、ポトス出版)、『見えない目で生きるということ』(明石書店)、『わかる! 盲導犬のすべて——138のQ&Aで疑問に答えます』(明石書店)などがある。
現在、盲導犬への理解と普及に向けて、小学校等で年数回の講演などを行っている。

「2007年 『Q&A 盲導犬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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