個別化していく教育 OECD未来の教育改革 (OECD未来の教育改革 2)
- 明石書店 (2007年6月28日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
- / ISBN・EAN: 9784750325866
作品紹介・あらすじ
OECD未来の教育改革プロジェクトの最新成果。ますますニーズの高まる「学習の個別化」に焦点をあて,学習する個人の視点に立って,「個別化」した教育や公共サービスの集団的な提供の可能性を模索する教育理論の最先端。
感想・レビュー・書評
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<図書館で借りた>
2004年5月ロンドンで開催された国際セミナー「個別化学習:公共サービスの未来」に寄稿された研究報告集。
「学習の個別化」(Personalising Education)は、一般的な内容として全体に提示される従来の「フリーサイズ」(one-size-fits-all)のアプローチから、学習の多様性への対応に移行しようというものであるが、日本でも「個に応じた学習」という言葉で表現されている。
読むときに自分で気をつけたのは、同じ「個」という言葉を使いながらも、文部科学省とOECDがやや異なる立場をとることである。
文部科学省は「教育権」を主軸として個々のニーズに応えてきめ細かく指導しようとするが、OECDは「学習権」を主軸として学習者自らが選択しながら学ぶためのシステムの構築を目指している。
しかし、本著でもふれているが、実際は「個別化」の意味するところが多岐にわたっているため、各章に一貫性があるようなないような、タイトルを含めて解釈が難しい部分も見られた。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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