現代インドを知るための60章 エリア・スタディーズ (エリア・スタディーズ 67)

  • 明石書店
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750326429

作品紹介・あらすじ

急浮上するインドが世界の注目を浴びている。経済自由化が牽引力となったが、その影響は政治・外交分野にも及び、地域間の格差も広がってきた。総勢31名に及ぶ各分野の専門家が、90年代以降の変化を多方面から紹介。激動のインドを理解するための必読書。

感想・レビュー・書評

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  • インドについての知識を予め深めておくために読んでみる。2007年刊行なので情報が若干古いが、都市の成り立ちなどが参考になった。
    インドと言えば、これまで抱いてきたイメージは、世界一に迫る人口の多さ、パキスタンの分離独立、カシミール領有権問題、カースト制度、ITと医薬品産業など。
    今回本書を読んで、インドでは成人の識字率が低いことが分かり意外だった。

  • 訪れるまえに読んでおきたいこのシリーズ。

  • インドの貧困事情にを知りたいため、読んだ本。
    下記、参考になった箇所。


    <貧困の要因>
    貧困者が自らの置かれた環境を改善し、経済発展などの環境の変化を積極的にチャンスに変えていく能力(潜在能力)の不足しているから。あるいはその潜在能力を活かす社会的な条件が整っていないから。
    ※潜在能力
    基礎教育、健康
    ※活かす条件
    交通インフラの発展、就職に関する情報提供訓練の機会、貧困者の近代的な金融サービスへのアクセス向上、社会の安全網の整備、性やカースト等により職業差別の解消(州政府による取り組みが重要)

    <貧困が多い州>
    オリッサ州、ビハール州

    <高所得者が多い州>
    ケーララ州
    →出稼ぎに出て高い収入を得る人が多いため。

    <州による識字率の違い>
    イギリス植民地時代の宣教活動にともなう教育普及のため。

    <インドの製造業の国際競争力がない理由>
    社会的、文化的要因
    →モノ作りに対する社会的なリスぺトがないため。

  • お馴染み「~を知るための60章」シリーズインド版。

    「現代~」となっているので、歴史についてはさらりとふれられている。確かに「インドの歴史」を語り出すと何冊も本が出来てしまうほどの内容になってしまうだろう。

    これでも足りない部分は沢山あるのだが、4大都市や産業についてはカバーしてある。

    あとインドの外交はあくまで国益を優先とした「パートナー」関係であって「同盟」は結ばない、というのは初めて知った。日本にとって中国の替わりにはならない、というkとか。

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著者プロフィール

1948年生まれ。専修大学法学部教授、ロンドン大学Ph.D.。南アジア政治・外交専攻。主な著書に『10億人の民主主義——インド全州。全政党の解剖と第13回連邦下院選挙』(編著、御茶ノ水書房、2001年)、『現代南アジア3 民主主義へのとりくみ』(共編著、東京大学出版会、2002年)、『パキスタンを知るための60章』(共編著、明石書店、2003年)、『インド民主主義の変容』(共編著、明石書店、2006年)、『Two Asian Democracies』(Konark Publishers、1994年)など。

「2007年 『現代インドを知るための60章』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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