怒りのセルフコントロール―感情への気づきから効果的コミュニケーションスキルまで―
- 明石書店 (2011年1月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784750333243
作品紹介・あらすじ
怒りを表出することで私たちはたくさんの大切なものを失っている。怒りの本質を冷静に分析し、適切な対応をとれば、自分で怒りをコントロールすることができると本書は説く。快適な精神生活を送るためのストレス解放法、効果的なコミュニケーションスキルを紹介。
感想・レビュー・書評
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怒りの日記
怒った回数
一番強く怒りを感じていた時の興奮度
どの程度、攻撃的行動をとったか
怒りの影響
他者(家族、友人関係、家族・友人以外)
自己(健康・身体の状態、危険、経済的側面、精神的)
怒り以外のストレス軽減法
泣く、身体を動かす、集中して作業を行う、ユーモア、書く、深呼吸、痛みを言葉にする
娯楽、問題解決 行動/コミュニケーション、音楽、休息
状況を変える
相手を説得して、より効果的方法を考える・自分自身で自分のニーズを満たす・気にしないことにする
援助・思いやり・評価を与えてくれる他者を探す、限界を設定する、はっきり交渉する
乗り切り呪文
私は私たちの間に起こることに責任がある
責めても仕方がない、新しい方法を探そう
これについて私は何が出来る?
今の方法を使っている限り、これ以上のサポート・援助・思いやりは得られない
自分にとって利益になるようにしてやらねば人は変わらない
この状況で相手を変えるために私は何ができるだろう?
私には気に入らないかもしれないが、この人にとっては最善の問題解決方法を用いているのだ
誰もが、自分自身のニーズの面倒を見る責任がある
私の選択肢は、順応するか諦めるかだ
被害者となるのは子供だけ。私にはいつも選択肢がある
感情に任せて、自分の要求を言うのは止めよう。どうしたら、現状を打破できるのか、時には他者のチカラも借りて考える方が良い。ストレスを減らせる方法も意識的に日常生活に取り込んでみよう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
三葛館一般 141.6||MC
「怒ること」のデメリットを詳細に説きつつ、怒りの感情をコントロールしたり整理するための効果的な方法が数多く紹介されています。
収められたワークシートを解きながら本書を読むことで、「怒り」の感情の正しくかつ効果的な整理法を身につけることができます。
「怒り」は、身体の不調を生んだり、人間関係を壊して孤立してしまうことにつながったりと、良いことはひとつもない感情。自分の「怒り」を冷静に分析し、前向きな視点でスッキリと片付ける方法を、本書で効率的に学んでみませんか。
(かき)
和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=59581 -
請求記号:141.6/Mc 図書ID:10026817
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すごく詳細すぎて途中で読むのを断念。
もっとかるーく読めるのを想像していた。
自分の怒によって人生がうまくいかないと感じているような深刻な人がおこなうプログラムとしてはとてもいいと思う。 -
読んでいるうちにどんどん納得させられる根拠がすごい。
まずはじめに、怒りは必要なときもあるとしています。
怒りというものは、何かが間違っているという警告を感じて発生するものなので、自分自身を守るためには重要な感情。
例えば、単純に暴力を振るわれた、とか、何か自分のものを失いそうになった時、はたまたパワハラなどで精神的に追い詰められたときなどに感じる怒りは、自分の体や心や生活を守るうえで必須の「怒り」です。
しかし、逆もまた然り。怒りは同時に破壊や虐待の道具にもなります。
だからこそ、その怒りの所在を明確にしておくことが大切。
さらに、誰しも誤解しがちなのが、怒りを発散させるのは健康的だという考え。
これ多くの人が勘違いしているのではないでしょうか。怒りを爆発させればスッキリしてストレスも解消されると考えることこそ、大きな間違いなわけです。
怒りを発散させたからといって、本当に気持ちが楽になったり、長く続くカタルシスを得られることは決してありません。
怒りがもたらすのは、もっと多くの怒り、緊張、興奮だけ。
つまり、怒りはだれかによってもたらされるものではなく、自分自身の意思で感じて、そしてそれを外に出すことは更なる怒りをもたらし悪循環に陥るだけ。
何にもいいことがないのがよくわかります。
怒りのような感情によってもたらされるものと言えば、当然「ストレス」になります。
ストレスは様々な病気の原因になります。消化性潰瘍や高血圧や心臓病や神経性疾患のリスクを高めてしまいます。
怒ってたら長生きできないってことですね。
怒りは表出されても抑え込まれても体によくない。攻撃的なふるまいをすることにより得られる主な成果は、お互いのさらなる攻撃を刺激すること。怒りによって自己を失うことほど恐ろしいこともない。
怒りっぽい人は、逆に言えば周囲も攻撃的に反発してくるように見えるために、無力感ばかり感じるようになります。
そして怒りのために「孤立」という代償を払うことになる。
病気になりやすくて孤立しやすくなるなんて最悪ですね。
じゃあ、結局怒りを感じても我慢して耐え忍ぶしかないの?なんて考えてしまいますが、そうではないだろうと。
怒りを溜に溜め込んで爆発させてしまったなんてことをよく聞きますが、実際はそういうのもすべて間違いなわけです。
この本の表現を借りるならば、「怒りのダム」は存在しないということ。
より多くの怒りが積み上げられて、最終的に決壊してしまうということはなく、それも勝手に自分自身で怒りをため込んだ、怒りが大きくなったと解釈してしまっているから。
つまり、あなたが怒りを選び、怒りに振り回されてしまっているということ。
絶対に忘れてはならないのが、「怒りがもたらすのは、もっと多くの怒り、緊張、興奮だけ」ということ。
これをいつでも思い出せるようになれば、それだけで心に余裕が生まれると思います。 -
怒ってるときどうすればいいか、て項目をざっとななめ読みしただけだから全体はわからないけど
とりあえず実践してみようと思う
冷静に 論理的にかえすこと。
なにが嫌なのか はっきりさせること。
問題を明らかにすること。
どうしてこうなってるのか考えること
こんな感じか。
多分怒りの源がはっきりしてる場合とか、怒る相手が目の前にいるときはこういうのでいいんだけどさ
どうしようもない行き場のない怒りとか
完全に相手が悪いとか
被害受けたとか
こういう時はこの本ではなんともならんだろうな。
日常の中での怒りは この本見ればある程度対処できると思う
あと、結構基本的なことしか書いてない。あんまり期待して読まないほうがいいかもね -
"親業"の方が、的確に説明できているが、批判者に対しての対応は良かった
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資料ID:W0159803
請求記号:141.6||Ma 99
配架場所:本館1F電動書架A