エストニアを知るための59章 (エリア・スタディーズ111) (エリア・スタディーズ 111)

著者 :
制作 : 小森 宏美 
  • 明石書店
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本棚登録 : 72
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750337371

作品紹介・あらすじ

バルト三国の中で最も北に位置するストニア。大国に翻弄された歴史、ソ連邦併合、2度の独立、EU加盟後の歩み、民俗や文化、芸術など、人口約130万、国土も日本の九州程度にすぎない、この小国の多様な全体像を描き出す1冊。

感想・レビュー・書評

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  • エストニアについては、アルヴォ・ペルトの出身国だということくらいしか知らない。私は地理が苦手なのにこのシリーズは大好きで、未知の国々の風景や人びとを想像しながら読むのはとても楽しい。
    エストニアは九州より少し広い面積の国土に、九州の10分の1くらいの人口、130万人ほどの国民しかいない。とても小さな国だ。
    新しい国で、20世紀初頭にやっと独立したと思ったらソ連に吸収されてしまったので、本格的な現代エストニアの開始はソ連崩壊の1991年以降ということになるだろう。
    特筆するべきなのは、極めて合唱が盛んな国ということだ。この少ない人口で、無数に合唱団があり、全国や各地で盛んに合唱祭が行われているという。
    音楽に思いを寄せ集う、その素朴な情緒を思うと胸が熱くなる。いちどエストニアの合唱祭を聴きに行ってみたいものだ。そこには、確かな「民衆の音楽」が存在するに違いない。

  • エストニアの首都タリンにある尖塔の名前を知りたかった。

    聖ニコラス教会、聖母マリア教会、聖オレフ教会、
    トームキリクの大聖堂、アレクサンドル・ネフスキー大聖堂迄は、何とか区別がつく。
    それ以外の尖塔は名前がわからない。

    本書では、尖塔の名前より、エストニア全体に係る本だ。

    タリンとタルト、松山の一六タルトが足りんとどうなるのか?

    タルトという第二の都市が、あるというのを本書で、認識した。

    取り敢えずは、タリンにの詳細がもっと知りたい。

  • 僕は生粋の地理好きだ。そんな僕には理由もないのに気になって仕方がない国というのがいくつかある。エストニアはその中の一つだけれど、たぶんオクサネンという優秀な女性作家の本を読んでから、ここ最近妙に気になっていた本だった。欧州の地誌についてはある程度把握していたつもりだったけれど、エストニア国内に二つも少数言語があったなんて驚きだ。エリアスタディーズシリーズはいつ読んでも面白い。

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著者プロフィール

京都大学地域研究統合情報センター 准教授

「年 『Enduring States』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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