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- Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
- / ISBN・EAN: 9784750343648
作品紹介・あらすじ
明治維新という日本の一大変革期に、ジェンダーは如何なる変容を遂げ、近代国家成立に向け再構築されていったのか。江戸の権力的空間に存在した女性である春日局、絵島が、明治期にどのように再ジェンダー化されたのか、等、重層的・構造的分析を行う。
感想・レビュー・書評
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SDGs|目標5 ジェンダー平等を実現しよう|
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https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/704592詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
明治維新という社会変革は、女性を政治から完全に切り離して私的空間に、しかも男性に抑圧されるかたちで組み込む意味を持っていた、という趣旨。春日局と絵島の、明治に入ってからの演劇を題材にそのジェンダーの変転をみる対照的な2本の論考が非常に興味深かった。
そのほか、レビュー的な論文が載っているのだけど、明治政府が男性中心の社会を構築しようとした意図についてもう少し踏み込んで解説してもらえるとよりわかりやすかった。「明治政府は男性中心の社会を作ろうとした」というのは、日本政府の政策的意図にとどまるのか、それとも近代国家がもつ一般的現象なのか。そのあたりが気になった。
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