第三の性「X」への道――男でも女でもない、ノンバイナリーとして生きる

  • 明石書店
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750351223

作品紹介・あらすじ

女性として生まれたが幼少期から自分の性に違和感を覚え、2017年にカナダで初めて男女の性別記載のない出生証明書を取得した人権活動家の自伝。周囲からのいじめや神父による性的虐待に悩みながらも、自己を貫く姿に勇気づけられる一冊。

感想・レビュー・書評

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  • ノンバイナリーが気になる今日この頃。わたしの場合は、男の要素も女の要素もあっていいし、だけどどっちかって決めなくてもよくね?という感じ。仕事とか男性と一緒に何かする時は性別がなくなればいいと思っている。お前は自分自身であればいい、という言葉に感激。そう、わたしは何も演じる必要はない。

  • ノンバイナリー当事者の自伝であり、多様な環境や考え方があることが分かる。共感する部分もたくさんあるし、二極化ではなくオペもなく、著者の苦悩が痛いほどわかる内容であった。
    が、突然やってくる性被害の描写がキツくて何度か飛ばしてしまった。もちろん著者はもっとキツく、傷を負っているのは十分理解しているが…フラッシュバックや共感性のある人がこれを読むのはしんどい。Xを勝ち取るまで…より自伝の方が強くて、参考にできるところは少なかったかも。
    後書きに救われた。

  • 電子ブックへのリンク:https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000102226(学外からのアクセス方法:1.画面に表示される[学認アカウントをお持ちの方はこちら]をクリック→2.[所属機関の選択]で 神戸大学 を選んで、[選択]をクリック→3.情報基盤センターのID/PWでログイン)【推薦コメント:男女二元論を越えた幅広いジェンダーの在り方について、多くの人に知ってほしいと思ったから。】

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著者プロフィール

カナダ東部のニューファンドランド・ラブラドール州、セントジョンズ生まれ。情熱的な人道主義者であり、LGBTQ2+コミュニティの権利と平等と尊厳の向上、そして聖職者による虐待のサバイバーに対する認識を高める活動によって、カナダにおける法的な状況を変えてきた。
2005年、カナダにおける同性婚合法化運動を共同で率いたことにより、変革を起こす活動家として知られるようになった。2017年、出生証明書にジェンダー・ニュートラルな(性別を限定しない)記載をすることを要求したことが、ニューファンドランド・ラブラドール州の法律を変えるきっかけとなり、ジェマはカナダで初めてのノンバイナリー(男性にも女性にも分類されない性別)の出生証明書を取得し、また性別欄に「X」と記載されたジェンダー・ニュートラルなパスポートを初めて手にしたカナダ人の一人となった。
宗教組織による性的虐待のサバイバーのために設立した団体パスウェイズのボランティアワークの他に、ジェマは2010年よりアートフォースというチャリティ団体の事務局長を務めている。以前フォア・ザ・ラブ・オブ・ラーニングと呼ばれていた同団体では、リテラシーとクリエイティビティを育てることによって、様々な危険にさらされている青少年に新しい道を作ることを目標にしている。2012年、カナダの人権擁護への貢献が認められて、ジェマに女王ダイヤモンド・ジュビリー・メダルが授与された。2016年には、ニューファンドランド・ラブラドール州のヒューマン・ライツ・チャンピオンに認定された。
ジェマの性的適合への身体的ならびにパーソナルな旅は、ドキュメンタリー・フィルム「ジェマのままで(Just Be Gemma)」になった。このフィルムは、2017年にCBCテレビとドキュメンタリー・チャンネルで放映され、2018年にはカナダ各地の映画祭でも上映された。2019年には東京でも国際デビューを飾った。
ジェマは現在、メモリアル大学のジェンダー学の修士課程で学んでいる。本書は初めての著書で、IPPYカナダイースト・ベストリージョナル・ノンフィクション銀賞、ベスト・アトランティック出版賞、アトランティック・ブック・アワードMargaret and John Savage First Book Awardノンフィクション部門をはじめとして数々の賞を受けた。

「2020年 『第三の性「X」への道』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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