アジアの辺境に学ぶ幸福の質

著者 :
  • 亜紀書房
3.50
  • (1)
  • (2)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 34
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750512099

作品紹介・あらすじ

アジアの辺境の村々は、電気もなく、道もなく、病院もない。日本人の尺度から見れば、貧しく、不便な生活を強いられているはずの彼らが、むしろ私たちより幸福に見える。
なぜ幸せそうに生きることがきるのか。
一日をゆったり過ごす。お金がなくても気にしない。老後なんて、もっと気にしない。いつかのために働いたり努力をしたりするのではなく、「いま」を生きる。
近代の見直しや、日本社会の転換が叫ばれるなか、辺境アジアの国から学べることは多い。幸せの尺度を変えれば、ゆるーい未来が見えてくる。欧米とはまったく違った価値観、世界観で動いているアジアの国々の文化の枠組みから考える、日本人のための幸福論。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 時間の優先順位を下げること、人の事情をあまり忖度しないこと、感情を開放すること、後先を考えずにその瞬間を楽しむこと。
    不幸にならないこととその時幸せであることが矛盾する社会。
    うーん。言ってることはわかるんだが。なんというか、この世代の人に言われると、それもマスコミの人に言われると腹が立つ。世代じゃないのかもしれないんだが。それでも。

  • カンボジア人は宵越の金は持たない。明日のことを思いわずらわない。楽しく暮らしている。その日の稼ぎを稼ぐと昼までも店を閉めてしまう。
    電化製品の登場でカンボジアの焦点は変わった。かつては冷蔵庫なんてなかった。

  • 辺境にくらす人の特徴は優しさ。民族紛争や生存競争に敗れ続けたため、戦うことにトラウマがあり、争いごとを極力回避する傾向がある。こうした傾向が日本民族の中にあり、世界の中でリーダーシップをとるような気質がない。争い事は極力避けようとする。また、判官贔屓の気質で、勝者ではなく敗者に感情移入する。また新しいものやサービスを生み出すのは得意ではない。何かを追いかけている時力を発揮する。グローバルの時代、日本がどのようにして世界の中で輝いていけるのかその答えは本書から読み取れなかった。

  • 欧米人でもない
    そして
    アジアの一員でもない
    いや なれない

    中途半端な日本人
    を 感じてしまいました

    分をわきまえた
    「日本人」とは
    を 考えさせられる

  • 今を生きている充実感とありのままの存在を愛してもらえるという安心感。日本人に足りない能力だな。

  • 幸福について考えさせられる良書

  • 非常に考えさせられる本。日々あくせく働いている自分が悲しくなった。

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

ノンフィクションライター・映像ジャーナリスト。1978年早稲田大学卒。80年代より映像作家として、アジア文化、マイノリティ、教育問題などを中心にドキュメンタリーや報道番組を手がける。
著書に『ヌサトゥンガラ島々紀行』『ビルマとミャンマーのあいだ』(凱風社)、『老いて男はアジアをめざす』『若者たち―夜間定時制高校から視えるニッポン』『六〇歳から始める小さな仕事』(バジリコ)などがある。

「2012年 『アジアの辺境に学ぶ幸福の質』 で使われていた紹介文から引用しています。」

瀬川正仁の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×