- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784750514062
作品紹介・あらすじ
ある絵描きの肖像(ポートレート)
佐々木マキの自伝的エッセイ集!!貴重な1コママンガ50枚も収録!!
マンガ家デビューから『やっぱりおおかみ』などの絵本創作の背景や『ガロ』で出会った人々との交流までを綴った書き下ろしエッセイ「ノー・シューズ」。神戸の下町で過ごした幼少期を描いたエッセイ「ぼくのスクラップ・スクリーン」。珠玉のエッセイとともに不思議な1コママンガの連作「スカラマンガ」も収録!
感想・レビュー・書評
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いやいや知らなかったよ、佐々木マキさんって男性だったのね! 私は「ガロ」に思い入れのある世代よりすこし下なので、佐々木マキさんと言えば「村上春樹作品の表紙絵の人」なのだ。ちょっと他にない作風で、どっちかというとオシャレなイメージ。貧乏くささがつきまとう「ガロ」とは結びつかないなあ。いや、あまり知らないので、あくまで横目で見た雰囲気ですが。
最近書かれた「ノーシューズ」が面白かった。ユニークなのは、普通はここからのことを書くよねっていうその手前で、お話が終わっちゃう所。絵を描き出した頃のこと、編集者や漫画家たちとの交遊、村上春樹との出会い、みんなそうだ。それでどうなったの?と知りたくもあるが、なんだか格好いい書き方なのである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
村上春樹の1973年のピンボールで、この方の装丁画に出会って以来、ずっと女性だと思っていました。
安西水丸さんは男で、佐々木マキさんは女と、インプットされていました。
何か懐かしさを感じるエッセイです。 -
見所はスカラマンガ(造語)。
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文学
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おもしろかった。自分の子供の頃も思い出したり。
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H30/6/20
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佐々木マキの新作、旧作含めたエッセイとイラスト集。
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読み終わったのにまだ読み終わっていない気がする。それで最後まで読もうとすると、もうすでに読んでいることに気づく。
なぜか。
文中でさりげなくふれているカルチャーが、知らないものばかりで、消化できず、全部読んだのに何も読んでいないような気にさせるのだ。
それにスカラマンガもそう。
表面的にしか読めていない自分への自己嫌悪。
いつかこれらのひとつひとつのカルチャーを知り、楽しめる日がくるのだろうか。