八重歯が見たい (チョン・セランの本)

  • 亜紀書房
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本棚登録 : 126
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750518183

作品紹介・あらすじ

「私は彼を9回も殺した。いつも違うやり方で!

〈チョン・セラン〉ワールド全開!
笑いに満ちあふれながらも、ちょっぴり背中が凍りつくロマンチック・スリラー。

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かつての恋人たちを夢中にさせた八重歯の持ち主「ジェファ」。
エンタメ作家の彼女は、執筆中の短編集の中で元カレのヨンギを殺した。しかも9回も。

すると作品を発表するたびに、ヨンギの体にはジェファの文章がタトゥーのように浮き出るという不思議な現象が!
そんな時、ジェファの背後にストーカーの影が忍び寄り……。

感想・レビュー・書評

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  • 소설의 본질을 갖춘 러브 판타지 - 덧니가 보고 싶어
    https://brunch.co.kr/@hyj0319/52

    정세랑 - 예스24 작가파일
    https://www.yes24.com/24/AuthorFile/Author/165526

    作家チョン・セランの愛読書と人物の描き方(韓国通信) – K-BOOK振興会
    https://k-book.org/publishing/20181115/

    亜紀書房 - チョン・セランの本 06 八重歯が見たい
    https://www.akishobo.com/book/detail.html?id=1137&st=4

  • ロマンチック・スリラーとは…なるほど!読む前と読んだ後では、題名の印象が大きく変わるほど前半と後半で物語が一変します。さすがチョン・セラン!「地球が記憶するラブストーリー」のヨンギと彼女の会話と「私と勝負してみる?」の短編が好きだった。

  • どういう気持ちで読めばいいんだろう…?とずっと足元がふわふわした気分だった。
    作品の中で、何度も何度も元カレを殺す小説家。
    元カノの小説の一文が体に浮き上がって来るようになった元カレ。
    とても奇妙なのだけど、淡々とした現実感もある。
    終盤は急にスリラーになり、驚いたものの違和感はないというのが、この作品の懐の広さ、だろうか。
    チョン・セランさんのあとがきも面白い。
    ラストを以前と変えたという話も書いてあったが、断然改稿後がいい!

  • ジェファの書く短編が面白かった
    歯の収集家サイコパスの所業が怖い

  • 面白くてどんどん読み進めてしまった!

    ファンタジー要素の入ったロマンチック・スリラーではあるけれど、
    女性ならではの恐怖心や、(男女関係なく)現代社会の生きづらさなども感じられた。

    でもやっぱりくすっと笑える要素も入っていて、さすがチョン・セランさんだなあ…

    他の作品も、もう一度読み返したくなった。

  • 主人公たちの世間や人生への向き合い方にそれぞれ共感が持てて読んでいて心地いいし、作中作の短編も全部とても面白い!
    浮世離れしてない感じと、ユーモアと、スリルと、ロマンスのバランスが流石チョン・セランという感じ。

  • 恋愛小説と思いきや… タイトルが恐ろしく思えます

  • 韓国文学は感情的に書くのではなく理性的なものが多い気がする。そして、非現実的な出来事なのに現実的で、何食わぬ顔で日常に溶け込んでいる感じ。

    大袈裟に感情的に誇張しないところ
    露悪的でないところ
    それでいて人の温もりや人々のささやかな暮らしを身近に感じさせるところ

    あまりに感情的なものを読むと疲れる最近は、韓国文学が肌に合う。

  • 最初から最後までずっとロマンチック!かわいくてラブリーな物語(って私は思ってしまった)八重歯欲しいよね〜

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著者プロフィール

1984年ソウル生まれ。編集者として働いた後、2010年に雑誌『ファンタスティック』に「ドリーム、ドリーム、ドリーム」を発表してデビュー。13年『アンダー、サンダー、テンダー』(吉川凪訳、クオン)で第7回チャンビ長編小説賞、17年に『フィフティ・ピープル』(斎藤真理子訳、亜紀書房)で第50回韓国日報文学賞を受賞。純文学、SF、ファンタジー、ホラーなどジャンルを超えて多彩な作品を発表し、幅広い世代から愛され続けている。他の小説作品に『保健室のアン・ウニョン先生』(斎藤真理子訳)、『屋上で会いましょう』(すんみ訳)、『声をあげます』(斎藤真理子訳)、『シソンから、』(斎藤真理子訳)、『地球でハナだけ』(すんみ訳、以上、亜紀書房)などがある。

「2023年 『八重歯が見たい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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