- Amazon.co.jp ・本 (163ページ)
- / ISBN・EAN: 9784751521922
感想・レビュー・書評
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サンタクロースの別名クリス・クリングルの名を持つひとりの老人。サンタそっくりの彼は、自分のことをサンタクロースだと思っている。
そんな彼と、彼と出会ったことで信じる心を取り戻す人たちのクリスマスに起こる奇跡のお話。
奇跡、というと大仰な感じがするけど、ここで起こる奇跡はすべて人々の善意や思いやり、愛情が繋がって起こるもの。まさにクリスマスの精神。
この物語が映画も本も長く愛されている理由がわかります。
現実的なドリスへのフレッドの言葉、
“この世には、目に見えない善いものがいっぱいある。愛とか、喜びとか、幸せとか――そういうものを、もっと信じようじゃないか!”(119ページ)
彼女を愛するフレッドの言葉は純粋でストレートで胸にぐっときます。
ドリスの返事は「目に見えないもので家賃は払えないわ!」でしたが(^^;)
すっかり大人の私はドリスにも大きくうなづいてしまうのだけど、やはりここはフレッドやスーザンたち子どもの心に帰って読みたいところ。
信じる心は常識を超える!……って、ね。
「クリスマスはカレンダーの日付とは別のものです。クリスマスは<心>ですよ」
という本文の一文を受け、あとがきで訳者の片岡しのぶさんが「サンタクロースも<心>なのでしょう」と書いておられます。見えないけれど誰もが必ず持っているとても大事ななにかなのだと。
それは見えずとも、ぽっと胸の中で暖かく小さく灯り、あなたにも私にも「ここにいるよ」と教えてくれているはずです。
☆メリークリスマス☆
みなさま、あったかで素敵なクリスマスをお過ごしくださいませ(*´▽`*)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
星新一さんのショートショートに、
クリスマスのおかげで宇宙人から攻められなかったという話があったのを思い出しました。
サンタクロースはいないの?という少女の質問に真剣に答えたアメリカの新聞社がかつて話題にもなりました。
北村薫さんの『空飛ぶ馬』はサンタクロースではありませんが、確かに馬が飛びました。
信じる、ということは
奇跡を起こす。
それくらい大切なことだと本書から教えてもらいました。
サンタクロースを信じられなくなった全ての人たちへ。
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サンタという存在がお話の中だけではなく、現実と爽やかに融合した作品。人が想像する力の奇跡をこの本から教えていただいた気がします。読んでいるだけで、おひげがモフモフの優しい瞳のサンタクロースを感じられます。ぜひ映画も見てみたいです。
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クリスマス前には是非読んでもらいたい、心が温まるドラマ。クリスマスくらい文句なく幸せな空気を味わいたい。
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クリスマス間近だったので。
初めて読んだけど、ほんわかあったか系のお話。
映画もあるそうなので見てみたい。 -
自分をサンタクロースと言う=妄想癖と言う事になり、精神病院へ入れさせない為には裁判でクリスをサンタクロースと認めさせるしかないから、もう大変。
みんながクリスを助けようとするところ涙でした。みんなのクリスを信じる心、サンタクロースを信じる心、素晴らしい。
フレッドって本当にいい人。でも本当にクリスをサンタと信じていたのかな?
そしてクリスは本当にサンタだったのか?サンタクロースは実在するのか。永遠の謎。-
けいたんさん、はじめまして。
このお話、映画版で見たのですが、デパートに座って子供と交わす手話のシーンとか、じんわりと心に触れたお話でした...けいたんさん、はじめまして。
このお話、映画版で見たのですが、デパートに座って子供と交わす手話のシーンとか、じんわりと心に触れたお話でした。裁判にかけられたサンタを救うために、ドル紙幣に印刷された、「IN GOD WE TRUST」を持ち出したのは、よ!大岡裁判といったところ。
沢山の興味ある本がいっぱいの本棚、フォローさせていただきます。2014/08/31 -
8minaさん、はじめまして(^-^)
ブクログで初めてのコメントとても嬉しいです♪ありがとうございます。 せっかくフォローしてもらったの...8minaさん、はじめまして(^-^)
ブクログで初めてのコメントとても嬉しいです♪ありがとうございます。 せっかくフォローしてもらったのに、今、登録をしている最中で凄くゴチャゴチャしていてすみません。私もフォローさせてください(^-^)/ 落ち着いたら8minaさんの本棚にも遊びに行かせてくださいね!
私も映画も観ました(^-^) とても良く出来ていました。じんわりしますよね。8minaさんよく覚えていて凄いです( •̀∀•́ )b
これからもよろしくお願いします。2014/08/31 -
けいたんさん
たくさんの花丸ありがとうございます。本棚に興味をもっていただいて、感謝感謝です。ものすごい勢いで増えていく、けいたんさんのレ...けいたんさん
たくさんの花丸ありがとうございます。本棚に興味をもっていただいて、感謝感謝です。ものすごい勢いで増えていく、けいたんさんのレビューに追いつきません。(^^)\2014/09/11
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第二次世界大戦後のアメリカで映画とほぼ同時に世に出された、クリスマス・サンタクロースが題材の文芸書です。本書の原書は2001年の復刻版。随分前に見たリメイク版映画で感動した作品です。その映画とは少し異なる内容もありましたが、感動はそのまま、ここにありました。
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映画が有名な「34丁目の奇跡」。
「自分はサンタクロースだ」と言う老人の言動が、さまざまな奇跡を巻き起こす心温まる物語です。
心から信じる気持ちは、不可能かと思われたことも成し遂げてしまう力に変わります。
いかにも物語的な「できすぎ」な展開だけど、クリスマスならそれも許される!
サンタさんが本当にいるかどうかはともかく、純粋に心から何かを信じることって大事なんだなと思えました。
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この世のクリスマスを語る時につきものの「サンタクロース」の話。
夢見ること、信じること、想像すること、それぞれについてよく考えさせられた。本文の文字の大きさとかページ数からして小学生とか中学生用のお話かと思ったけど、本当はもう少し大人用なのかな??信じることの素敵さを教えてくれる話だった!信じること・想像することの楽しさを忘れて全てを現実的にしか考えられなくなった大人が読むべき話だな~
なんでもかんでも「現実ではありえない」って諦める考え方って何が楽しいんだろう?? -
2019年個人的クリスマス本②
クリスマス本として満点!
さくっと読めてすごくあたたかい気持ちになって、クリスのことが大好きになる。
今後いつかのクリスマスには映画も見ようと思う。