氷の心臓

  • あすなろ書房
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本棚登録 : 87
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784751523537

作品紹介・あらすじ

女が盗んだのは、決してとけることのない氷の心臓。ロシア革命へと続くサンクトペテルブルクを舞台にしたミステリアスファンタジー。

感想・レビュー・書評

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  • 雪の女王と魔法使いの争いに巻き込まれた少女。
    帝政ロシア末期のホテルが舞台。無政府主義者の皇帝暗殺計画も絡み、物語は二転三転する。
    誰が味方なのかわからず、誰の声に従えばいいかわからず。そんな状況で少女は自分が進みたい道を選び取る。

  • 雪の女王を読みたくなった。雪の女王とタムシンのどっちが善か悪か途中でわからなくなった。

  • ファンタジーなのだけど、
    とある仕掛けられた魔法を突破(?)する方法が
    かなり恐かった。。

    ラストはあっという間な感じ。

  • 「雪の女王」を元にした新たな物語。
    ロシアを舞台にしているところが興味深かった。しかし、皇帝暗殺計画を組み込んだのは、ちょっと捻りすぎな気もした。世界観がぶれている。
    二転三転する主人公の揺れ動く感情と行動は、この年頃の不安定な状態を上手く表している。

  • カイ・マイヤーの本は2作品目。
    この作者の作品は、善と悪、どちらが良い人なのか、敵か味方か、入り乱れる。どうなってしまうのか、先が読めない。この本でも、ホテルから一度も出たことがない少女が、怯えたり逃げたりしながらも踏ん張って奮闘する。

  • ファンタジー作品にしては珍しく、「善と悪」がはっきり分かれていない、というか、主人公の少女がどちらが正しいのかきちんと迷っているのが印象的。魅力的、個性的な登場人物と、不思議な魔法。一気読みしてしまいました。

  • 今回は、長編じゃないし、面白くないだろと侮っていた。
    しかし、後悔。
    面白かった。さすがですよね。

  • 自分の胸からつまみだし、氷の城の小部屋に保管してあった雪の女王の心臓を、雪鷲が城にもぐりこみ心臓のかけらをもぎとり盗み出した。そのおかげで女王の力が弱まり、原初の寒さが地上に広がっていた。

    ホテルのワイン貯蔵庫で生まれたマウス。メイドボーイとして宿泊客の靴磨きをしている。マウスはホテルから出たことがない。ずっとホテルで暮らしているので、外の世界がとても怖い。
    ある日エレベーターボーイたちから苛められ、外にほおりだされてしまった。寒さと恐怖でいると誰かに、女性タムシンに助けられる。
    そして雪の女王と、悲しそうな目の少年エルレンが、ホテルの≪皇帝の間≫に宿泊していた。この少年は女王の魔法で人間に姿をかえられしまったトナカイだという。

    冒頭部分から、なんだか面白そうな感じ。アンデルセン童話の「雪の女王」の登場です。圧倒的な存在感がありますね。
    前に本物の少年を手元に置こうとしたことがあった・・・ってセリフがあるんですが、これって、カイ? ってちょっとニヤリとします。魔法使いタムシンと雪の女王の戦い、それにマウスの両親や皇帝暗殺が絡んできて、展開が早くて、物語世界に引き込まれる。物語はすべてホテルの中で進みますが、読んでると、寒さが伝わってくるような。

  • 数日前からちょこちょこ読んでいて、きょう読了。
    原書を読んだことはあるのだけど、細かい部分の理解は追いついていなかったので、今回読んでそうだったのか、というところがいろいろあった。カイ・マイヤーさんはシリーズ物が多いようだけれど、これは単品。前後の説明がない印象はあり、ひとによっては物足りないのかなという気もするけれど、わたしは嫌いでなかった。
    原書、もう一度読んでみたいな。

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