- Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
- / ISBN・EAN: 9784751528723
作品紹介・あらすじ
女子はスカート。男子はズボン。いつの時代の話?!いつだって自分の好きな「自分らしい自分」でいたい!中学1年のリブは秘密の一大プロジェクトに乗り出した。さわやかな青春小説!
感想・レビュー・書評
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リヴは憂鬱だ。
明日は中学校初日。学校には制服があって、スカートをはかなくてはいけない。
外から見たら女に見えるだろうけど、内側は男なんだ。
校長先生に言いたい。自分はスカートをはきたくないのに、なんで人にはかせるんだ。
作文で2人の母さんのことを話し、スカートが嫌いなことがバレてから、クラスの人気者の女子からのイジメが始まった。小学校からの親友も離れた。
でも、隣の席のジェイコブはいいやつだった。
新しい親友とパンツ・プロジェクトを実行する!
〇自分だけでなく、皆がズボンでもスカートでもいいじゃんという気付きがあったのが良かった。そっか、LGBT とかジェンダーとかで考えるから、ややこしくなるのかな。
子どもたちと悩む大人もいれば、子どもたちに特定の価値観を植え付けたり押しつけてしまう大人も作中に出てくる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
女の子は、スカート履かなくちゃいけないの⁉︎
スカート拒否のリブが、爽やかに抵抗する。
#中高生 -
YAものでは最近よくあるトランスジェンダーもの。そのなかでも、なかなかよい作品。自分の性に違和感がある主人公が理解ある友人とともに、スカートをはかなくてはいけないという校則に立ち向かう。読後もよく、よい小説です。
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リヴはスカートの制服に違和感を感じて、性別に関わらずパンツの制服を選べるように訴える。校長や親に理解されず苦しんでいたが、働きのおかげで認められる。女子はスカート、男子はパンツが当たり前ではなくて、選べる制服がもっともっと広まればいいのに。
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夏休みの読書感想文にどうですか?シリーズ
リヴは自分がトランスジェンダーであることに気づいていて、スカートで過ごさなければならない中学校生活に悩みを抱いています。たった一人で校則を変えようと行動を起こしますが、かえって無理解な女子たちからいじめを受けてしまいます。そんな中、人気者の男子ジェイコブが力を貸してくれることになり、ある計画が立ち上がります。
自分らしく生きるために、さまざまな困難と立ち向かう二人と、それを支える家族の姿に勇気づけられます。 -
2020.6.25
ここでいうパンツは、ズボンのこと。
トランスジェンダーの話。
スカッと爽やか系。
彼女(彼)を取り巻く状況も、いろいろ工夫?新しいなって思った -
スカートをはくことに抵抗を感じるリヴは校則を変えようと何度もトライする。一部の子から変人扱いされて心は傷ついても決して後ろ向きにならない姿がカッコいい。ジェイコブがリヴの友人になるわけだね。ジェンダー問題など内容は深いけど爽やかな読後感。
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中学生のLGBTがテーマ。本人や友達、親などの人物設定が良く、スカートをはくのが嫌でたまらない問題と、トランスジェンダーの告白の問題を中学一年生が友達に助けられて解決していく。言葉は今風できれいではないし、暴力的な所もあるが、そこを変えるときっと嘘っぽくなってしまうだろうから、必然なのかもしれない。
最近の社会問題をテーマにした作品の多くが問題をあれこれと沢山出しておいて、スッキリとした解決はつかないまま、ありきたりの展開で終わるものが多かったので、期待していなかったが、これは良く、納得のいく終わり方だった。更衣室も変わると尚良かったなぁ。とは思いましたが。
2018年度読書感想文課題図書中学の部 -
トランスジェンダーである主人公が女子制服のズボン着用のために立ち上がる、というYA作品。
主人公の両親が女性同士のパートナーだったり、飼い犬が隻足というハンデを抱えてたり、親友となる少年が病を隠していたり・・・時代はここまで来たんだな・・・。 -
中学入学とともにスカートの制服を着なければならに事が嫌でたまらないリヴ。実は外見は女子だけれど内面は男子というトランスジェンダーなのだ。でも、友達はもちろん親にもタランスジェンダーであることを告白していない。
親友のメイジーは、中学に入ると急に女の子らしいくなり、華やかな女子グループの中心になっているジェイドたちに近寄っていく。リヴは、そんなメイジーから離れ、教室で隣の席になった男子ジェイコブと意気投合していく。女子グループからは孤立するリヴだが、近隣学校の中で唯一スカートの制服を強制している校則を変えるよう行動を起こす。
トランスジェンダーや同性カップル、難病など、様々な現代の問題が盛り込まれ、ちょっと頑張りすぎかも。
いろいろ盛り込まれ、本人たちはそれぞれにすごく悩んでいたのに、最後がとんとん拍子に解決してしまって、そんなにうまくいくかしら、と思ってしまった。どれか一つに絞ってたほうが現実味が増したのかなあ。