声が聞こえたで始まる七つのミステリー

著者 :
  • アリス館
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784752002062

感想・レビュー・書評

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  • タイトルどおり、「声が聞こえた」という一文で始まるミステリー短編。
    小学生のころに読んだ気がして、ずっと気になってたのですがやっと見つけられたので10年ぶりくらいに再読。

    子供向けなので、オチが見えてしまうものもありますが、
    「メリーゴーラウンドに乗って」の物寂しくも懐かしさを感じる雰囲気や
    「もとむ・座敷わらし」の二回目のどんでん返しなど大人になってからも面白いなと思えた一冊でした。

  • 母からの勧めで、小さい頃から読んでいる本。電車の話と、タイムスリップする?話が印象的。なんとも言えない世界観に引き込まれて行くのが楽しくてしょうがない。

  • 小学校高学年におすすめの読み聞かせ短編集

    7つのミステリーの冒頭の一行が全て、「声が聞こえた」で始まる。短編ごとに話のテイストが変わる。SF,ファンタジー、ミステリー。少し怖いお話もあれば、ほっこり終わるお話もある。読後感がよかった。いい景色を見たような、素敵な一日を過ごせたような、友達といい時間を過ごせたような。そんなほっこりした気持ち。
    主人公は小学5,6年生の少年少女。
    スマップ、ルーズソックスに時代を感じる。

    〇『呼んだのは誰?』
    新しいマンションに越してきた小学5年生のひろき。お風呂に入っていると「たすけて」という声が聞こえる・・。はじめは「よくある話」だと思いながら読んでいたけど、「昆虫好きな少年と少女」が「くもの糸でつながる」展開が、2回目に読んだ時に素敵に感じた。お風呂に入る度に声が聞こえるのは怖そう。

    〇『ウはうわさのウ』
    死んだ子のユウレイがでるという話なので、この作家の短編はホラーなのかな?と思いながら読んだ。ラストの意外な展開が面白かった。

    〇『ワンダフル・ライフ』
    ??と思いながら読み進めていたら、なるほどー!だまされた。「え?でもそれって無理があるんじゃない?」と思いながらもう一度読むと・・ちょっと引っかかっていたところがすっきりフィット 笑 引っかかりつつも気づかなかったなぁ。

    ◎『ぼくとシャベリータ』
    受験生の少年が喋る植物に出会う。注文が多く、態度のでかい、うるさい植物シャベリータ。少年(受験生)と植物という組み合わせがなんだか新鮮で面白かった。素敵な未来を感じさせる、元気が出る終わり方だ。

    ◎『もとむ・座敷わらし』
    主人公は幽霊のおばあちゃんなのかと思った 笑 よくしゃべる座敷童だなぁ。家族の中であかちゃんだけが「わたし」に甘えたり触れたりしているのがかわいい。お話の終わり方が素敵だった。

    〇『メリーゴーラウンドにのって』
    (ほとんど会ったことがない)35歳の叔父と小学生の姪っ子が、二人で遊園地に行く話。ふたりの会話がいいな。こんな友達がいたらいいのになって、読者は思うだろう。

    ◎『むこうの国の電車』
    知らない男に付きまとわれて逃げているうちに電車のホームから落ちてしまった・・はずの智子。気づいたら知らない駅に乗っていて、周りの乗客は人間ではなくて・・。智子になりきって読んでいたら、シャの言葉にハッとした。美しい「異世界」の描写が心に残る。とっても面白く美し話だった。

  • 表紙が気になって、手にとって見た。
    全部声が聞こえたで始まって、
    その一言だけでいろいろな話が
    想像力次第で広がるんだなと思った。
    他の一言でも話はできるのだろうか。

  • 表題通り、声が聞こえる、で始まる物語が7つの物語。
    どこれもれも、不思議な感じでした。

    逆の立場なら、こんなものが挟まっていたら
    挙動不審に陥りそうな感じがします。
    最終的には、女の子のやった通りに動きそうですが。

    やっていい事とやってはいけない事、のどちらかと言われると
    完全に後者の2話目。
    とはいえ、ちゃんと謝罪をしたのはすごいですね。
    しらばっくれそうですが…それほどおびえていたから?

    座敷童は…まさかな落ち。
    そんな最後つめつめみたいな落ちがありですか? と
    ちょっと思いましたが…それはそれで面白いかと。

  • すべてのお話が、声が聞こえた で始まります。
    SFやミステリーやファンタジーの入り混じった短編集。児童書侮るべからず

  • 小森香折、二冊目。

    やっぱり、この人好きかも。
    ショート・ショートってすごく
    難しいと思うんだけど
    これは子供向けではあるけど
    全部ちゃんとオチがある。
    ちゃんとまとまってる。
    そして、ちょっと不思議な世界を
    体験することができる。
    座敷わらしの話がよかった。
    もっと他の作品も読んでみたいな~。

  • 「ニコルの塔」の方が好き☆

  • 「声が聞こえた」という言葉から始まる七つのお話が入った短編集。ちょっと不思議なお話がつまっています。

  • 児童書のコーナーで発見。
    広い意味でのミステリ、というか不思議な話。
    2度読み返したけど面白かった。

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著者プロフィール

東京都に生まれる。『ニコルの塔』でちゅうでん児童文学賞大賞、新美南吉児童文学賞を受賞。作品に「青の読み手」シリーズ、「歴史探偵アン&リック」シリーズ、『夢とき師ファナ』『時知らずの庭』『ウパーラは眠る』など、翻訳に『リスベート・ツヴェルガーの聖書物語』などがある。

「2023年 『黒の皇子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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