- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784752009412
感想・レビュー・書評
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この絵本は色の魅力がとにかくすごい。
お洒落な汚し加工をしたような風合いの、こってりと濃い色・色・色!
色が物語に強い説得力を与えている絵本だと思う。
旅するカメレオンのかき氷屋。自慢は世界中で集めた色とりどりのシロップ。
お客さん1人ひとりの悩み事に寄り添って、その人(というか動物)にぴったりの元気になれるシロップを選んでくれる。
そんなカメレオン自身にも悩みがある。
「ぼくって いったい なにいろなんだい?」
読み聞かせながら「自分はこのカメレオンタイプの人間だな」と思った。
Aさんと会うときの自分
Bさんと会うときの自分
Cさんと会うときの自分
働いていたときの自分、妻である自分、母である自分、近所付き合い、保護者付き合い…
環境や相手次第で見せる顔が結構変わるタイプ。引っ越しも多く、土地の方言が移りやすい。実家はとうの昔になくなり、自分の芯とかルーツみたいなものは薄ぼんやりとしている。
「自分」が一貫している人はカッコいいな!と憧れるけど、根がちゃらんぽらんなので「これが私にとって生きやすい生き方やし、まぁ、いいやん」と正直思っている。
カメレオンの方は「なにいろかわからない」→「なにいろにでもなれる」と、もう一歩ポジティブな結論を得たようだ。「なにいろにでもなれる」と考えれば、すごい長所。
何事も良いとこ悪いとこ。どの自分も偽者ではない。その時その人に対して、自分なりに誠実にやれてればオーライなんじゃないかな~、といういかにもカメレオンタイプ的感想を持った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
カメレオンが世界中から集めたなかき氷シロップは不思議な力があります。黄色いシロップは元気になったりするよ。夜になって黒くなって、冬になって白くなって、氷の国で透明になって自分を見失いそうになったカメレオンは氷に教えてもらってすてきな方法で自信を取り戻します。
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一人ひとりに合ったかき氷を届けるカメレオン。透明な氷を追い求めるうちに自分の色がわからなくなる。味のある画風が素敵。
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なりたい気分に合わせて、いろんな色のシロップをかけてくれるかき氷屋のカメレオン。鮮やかな色がページをめくるたびに変わって、目を引く。
暑さに負けそうなシロクマくんには海を感じる青いかき氷。眠れないコアラさんには春のやさしい夜明けを感じる紫のかき氷。カメレオンは作るたびにその色に染まって、自分は何色なのかな?と思う・・・。
一度は自信をなくしたカメレオンが見つけた答え、ちょっとムズカシイけど、よくかみしめたい言葉だなぁ。 -
色んなかきごおりがあってびっくりした!
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4歳〜。カメレオンが主人公の絵本は珍しい。かき氷屋さんも、また、珍しい。かき氷を食べた後の展開が、かわいらしい。絵が良い。
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カメレオンのねむそうな眼に哀愁を感じる。
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8歳4ヶ月の娘
5歳4ヶ月の息子に読み聞かせ
数年前の読書感想画の課題図書だったみたい。
なるほどー
これはたしかに絵にかきたくなる!
最後のレインボーかきごおり
いいな食べたいな
私が子どもの時
近所のかきごおり屋さんで頼むのは
レインボーだったな~ -
カメレオンや動物たちの表情、鮮やかな色使いが秀逸。自分自身のこと、分からなくなったり自信がなくなったら?少し考えさせられる内容でもあります。途中のカメレオン探しも楽しいところです。