へそまがりの魔女

  • アリス館
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本棚登録 : 531
感想 : 42
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  • Amazon.co.jp ・本 (48ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784752010302

作品紹介・あらすじ

暗い森に住む、年老いた呪いの魔女。人間嫌いのその魔女の元をある日、一人の少女が訪ねてきて…。へそまがりがすぎて、呪うことしかゆるされない魔女と、少女の心あたたまる物語。

感想・レビュー・書評

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  • モノトーンの細やかな絵のところどころに真紅が効果的に使われ、白、黒、赤の世界がとても鮮やかなものに見え、魅入られる。

    安東みきえさんの作品といえば、光村図書の中学国語1に、『星の花が降るころに』があり、この年頃の女の子の‘人間関係が世界の全て‘であるような状況をとてもよく表している。

    この絵本も人の心の捉え方を題材にしている点で、少し似たところがある。
    「呪い」という言葉はとても恐ろしげだけれど、どんな「呪い」をかけるのか?
    人は物事を一面でしか捉えない傾向にあるが、もっと多面的に見ると世界は変わると教えてくれているようだ。
    2023

  • 安東みきえ・新刊『へそまがりの魔女』 - 赤羽じゅんこの三日坊主日記(2023-04-07)
    https://blog.goo.ne.jp/jakahane/e/7e4fa59d710e41b7f8d5d2c5d42dd8d8

    牧野千穂イラストレーションワークス
    http://www.chiho.cc/e-apparatus/index+.html

    へそまがりの魔女 | アリス館
    https://www.alicekan.com/books/4087/

  • 暗い森の年老いた魔女のところにやってきた、ひとりの娘。
    帰る場所のない彼女は、魔女の家で働くことに。
    へそまがりな魔女と家族を知らない娘の距離がだんだんと近づいていく。
    そんな時、王に世継ぎが生まれず、混乱していた王国に待望の王子が生まれた。
    王子に呪いを与えるために、張り切り出す魔女は。

    黒と白と赤の絵がふんわりと優しくて、きゅーっとなる。
    魔女のふわふわさ(三つ編みとかしてる!)にワキワキしてしまい、あどけない娘の澄んだ瞳が知的でドキリとする。
    魔女の呪いと、王様の呪いへの仕返しさえ、ほっこりと胸があたたかくなった。
    こっちまで、魔女の呪いにかかっちゃった。

  • 大人向けともいえる絵本でした。
    最初意味がわからなくて、もう一度読み返したら、そういうことか!と理解できました。
    装丁や絵、内容ともにセンスのある素敵な絵本です。暗い色調なのは魔女の物語だから…
    登場人物が猫やネズミなのが、なんか良い!と思いました。
    おすすめします。

  • ひねくれ者の魔女の元に一人の娘がやってくる。ある日生まれた王子に魔女は呪いをかけに行くが…
    なんとなく結末は予想できるが、魔女と娘の交流は心温まる。

  • 牧野さんの絵なので手に取ってみたが、お話もとてもよかった。

    黒と赤のイラストが印象的。

  • 一目惚れしてしまい購入。イラストの雰囲気も良いしお話もまとまっていてよかった。

  • 魔女と娘の物語。
    “呪い”しかしらないへそまがりの魔女の家に、戦火で帰る家を失った娘がやってきました

    ネズミに案内されて、魔女のうちで暮らすようになった娘は、よく働きました

    ある日、遅くまで森から帰ってこなかった娘をはじめて魔女はひどく叱りつけました

    その日から魔女は、娘に色んなことを教えるようになりました

    〇優しさとあたたかい気持ちを知らなかった娘と、優しさとあたたかい気持ちを思いだした魔女
    〇魔女の住む国の人たちはみんなへそまがりのようだ
    〇カエルの侍従はワルい子だったのか、うっかりさんだったのか
    〇優しいぽかぽかの気持ちになりました
    〇教えるって、そうだよね
    伝わりますように
    〇絵が染み入る

  • この魔女、へそまがりすぎます
    本当に心あたたまる物語です

    絵もこの世界観にぴったりで、絵本のように読める児童書です

    私も、この魔女に呪いをかけられました
    もう逃れられません

  • 文 安東みきえ
    絵 牧野千穂
    絵が素敵 ねこ 動物 かわいい
    魔女は呪いをかけるというが優しい
    シャレている
    デザイン、サイズすべて素敵

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著者プロフィール

山梨県甲府市生まれ。1994年に「ふゆのひだまり」で小さな童話大賞大賞、「いただきます」で同選者賞今江祥智賞、2001年に『天のシーソー』で椋鳩十児童文学賞、2018年に『満月の娘たち』で第56回野間児童文芸賞を受賞。主な作品に『頭のうちどころが悪かった熊の話』(新潮文庫)、『星につたえて』『ふゆのはなさいた』(アリス館)、『夜叉神川』(講談社)などがある。

「2021年 『メンドリと赤いてぶくろ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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