人権の彼方に―政治哲学ノート

制作 : Giorgio Agamben  高桑 和巳 
  • 以文社
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本棚登録 : 42
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784753102129

作品紹介・あらすじ

資本対労働というかつての対抗関係が消失し、スペクタクルな社会の中で新たな〈持てる者と持たざる者〉の関係が創出されている。フーコーの生政治以後のヨーロッパ思想の展開。

感想・レビュー・書評

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  • 例外状態、剥き出しの生を、収容所、難民……。

    フーコー以降の「生-政治」をその歴史性と現在の交差からまなざすその発想は、非常にユニークかつダイナミックなものがある。

    「合法」な生存と「不法」な生存は、どのように配置されるのか。国家-国民-領土がそれを領分していく。強制収容所は難民という人間と市民の連関を断ち切る近代国民国家の危機を表象する。これらは近代の国家、政治、社会を定義付けるものであるが人間の限界でもある。

    政治哲学ノートと副題にあるが、本書はアガンベン思想の基礎的な概念を整理した一冊で、その入門書といってよい。

  • イタリアはフランスの現代思想家って,意味分からんけどなんか感動させてくれるから困ってしまう。

  • まったく、意味がわかりません。とりあえず、最後まで目を通してみた、ということで。

    まあ、ゾーエーとビオスの違いがようやくわかった気がする。単なる生き物としての生がゾーエーで、政治的主体としての生がビオス、と。zooとbioの違い、と書いてあって、それでようやくわかった。

    あとは、人権が政治理念として働かなくなった世界の批判―生まれたら、ただちに「国民」になって、難民とか収容所に入れられた人みたいな、「国民」になれない人は人権なんてない、という主張は、なんかわかったようなわからないような。

    まあ、とにかく難しい。政治哲学。「社会全体が、安楽さだけを目指した消費と生産の社会という形式へと、取り返しのつかない形で向かっている」(p119)とか言われても、ほんとかよ、と思ってしまうんだよなあ。その証明は、どうやってなされるのだろうか。

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