ゴリアテ

  • パイインターナショナル
3.42
  • (2)
  • (2)
  • (7)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 57
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (94ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784756243447

作品紹介・あらすじ

戦うことが苦手な心やさしい巨人ゴリアテは隊長の命令である任務につくこととなった…もうひとつの巨人ゴリアテVS少年ダビデの物語。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ゴリアテをひとりの戦士としてとらえていて、好感が持てました。
    何でもない人の頭上に突然、理不尽が降ってくる様子が、淡々と描かれています。

    スカボロー・フェアが聴こえる本です。

  • フランスのバンド・デシネにはまりつつある中、今度はイギリスの作家のマンガ。
    本屋で一目惚れして購入。
    ダビデとゴリアテのゴリアテです。
    まあ正直、旧約聖書の話はまったく知りません。
    ダビデですら裸で立ってる銅像しか知りません。
    なのでちょっと予習してから読みました。
    何というか切ないマンガだった。
    世間では悪魔のようなゴリアテと、ヒーローのダビデで知られているけど、ゴリアテ側から書くとこんな感じになるんだね。
    聖書に親しみのない僕だからこんな感想だけど、聖書圏の人たちはどんな感想を持つのだろうか・・・

  • なんだかせつなくなりました。

  • 旧約清書のゴリアテが背が高いだけの戦士だったら…という漫画作品。

    ゴリアテは争いが得意ではなく、兵士の中でも下っ端、書類を書くのを仕事にしていた。
    背があるので、相手を脅すには格好だと、盾と鎧と鉄兜をつけて、盾持ちの少年と相手との境界線近くの谷へ送られる。
    自分と一騎打ちをして負けた方は奴隷になるように、という声明を毎日叫ぶが相手の反応はない。
    そうするうちに、谷の岩に住み出すゴリアテ。
    そろそろ逃亡しようかというところへ、相手側から石を持った少年ダビデがやってくる。
    石はみごとゴリアテの顔面に命中し倒れたところをダビデがゴリアテの剣で首を切り落とす。
    ゴリアテが負けたこと知ってペリシテ側は逃走するのだった。

    だいたいあっているけれど、ちょっとずつ違う。
    最後は旧約聖書通り。

    こんなゴリアテなら倒れてほしくない。
    寂しさが残る。
    ダビデが悪者に見える。

  • 旧約聖書の話。絵と反して重いお話。

  • 不思議な読後感のある本。最初から、話のストーリーが明かされているのに、絵柄に引き込まれるのか、ついついページを繰っていると唐突の結末。分かってはいても、別の結末を期待している自分がいることに気づく。

  • Tom Gauld
    http://www.tomgauld.com/

    パイ インターナショナルのPR
    「 今、世界中で話題のグラフィックノベルが遂に日本初上陸!
    「この物語をどう味わうのか、そこは読者に委ねられている。何かと忙しい日常の中で、これを何時じっくり味わうのか、それも読者に委ねられている。……岩井俊二」
    体は大きいけれど、優しい番兵ゴリアテは、敵に一騎打ちをいどむ任務を与えられる。それも負けた側が勝った側の奴隷になるという条件つきでーー。トム・ゴールドのとぼけた絵がなんともいえない切なさをかもしだす、旧約聖書のエピソードをもとにした物語。」

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

1976年、スコットランドのアバディーンシャー生まれ。漫画家、イラストレーター。彼の作品は「ガーディアン」「ニューヨーク・タイムズ」「ニュー・サイエンティスト」などに定期的に掲載される。漫画本に『ゴリアテ』『You're All Just Jealous of My Jetpack』『Baking with Kafka』などがある。家族とともにロンドンで暮らしている。

「2021年 『月の番人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

トム・ゴールドの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×