ジプシーの幌馬車を追った: 流浪の民のアウトドア・ライフ (奇聞総解 1)
- 大村書店 (1994年12月1日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784756350077
感想・レビュー・書評
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迫害されれば人間は雑草のように強くなる。
ユダヤ人は戦後、賠償を求めたが、ジプシーはしなかった。ユダヤ人も故郷を失った流浪の民だったが2つの民族の違いは、ユダヤ人は財力と権力を求め、社会の上層に向かおうとしたが、一方ジプシーは社会の中で目立たぬように下方、アウトローを目指した。
ジプシーにとって乞食は商売である。
ジプシーにとってヨーロッパ社会は略奪の対象でしかない。
ジプシーといえば占い。しかしこれも略奪だから当たるかどうかなんてのは胡散臭い。
いつも思うが、欧州にインド風のジプシーがいたら中世時代はさぞかし不気味な存在だったんだろうな。
ジプシーには文化がないのだ。文化のないところに発展はない。文化の基礎は文字だ。ジプシー語には文字がなく文法書もない。
ナチスがユダヤ人という人種を標的に弾圧したことが明確だったのに対して、ジプシーは弾圧されたのか、放浪者だったから取り締まられたのか、はっきりしない。一言で言えば、人種差別か治安対策かの違い。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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