神隠しの村―遠野物語異聞

著者 :
  • 桜桃書房
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本棚登録 : 19
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784756711458

作品紹介・あらすじ

大正5年8月-。3人の子供が神隠しに遭った。佐々木喜善の要請を受け、遠野の里を訪れた柳田国男は、自らの推理のもと、捜索隊を率いて早池峰裏詣の道筋を辿るが…。果たして山の神・三面大黒にさらわれたのか、はたまた異人の仕業なのか?いま、遠野の"真実"が明らかになる。

感想・レビュー・書評

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  • 遠野で神隠し(?)があり、柳田国男が事件に挑む……
    といったていで話が進められます。

    推理の要素とか、遠野物語から文章が引用されていたり、そしてそれに解説を入れられていたり、
    そのへんは面白いんですが、ラストが不味すぎました。

    最初にナゾの1ページを読んだときに引き返せば良かった……。

  • 日本の民俗学の草分け、「遠野物語」を題材にしたミステリー。
    「遠野物語」で一躍有名になった柳田翁(この時代はまだ若いが)が、遠野で起きたとある「神隠し」を解決するために再び遠野に訪れた。
    しかし、村にはさまざまな謎や、策略があり…。とミステリーらしい始まり方だが、キーとなるのは協力したが故に手柄を全て取られたと思っている遠野の小説家志望の佐々木喜善。河童やオシラサマは本当に存在するのか?

    個人的に、最後の終り方がどうも納得できない終り方だった。
    どんでん返しといえばどんでん返しだが。

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著者プロフィール

愛媛県生まれ。東京学芸大学卒業。都立高校国語教師・ミステリ作家。
『源氏物語人殺し絵巻』で第4回サントリーミステリー大賞読者賞を受賞。『早池峰山の異人』で第45 回日本推理作家協会賞短編部門候補となる。日本推理作家協会会員。
著書に『邪馬台国殺人考』(文藝春秋)、『黄泉国の皇子』(祥伝社)、『子規と漱石のプレイボール』(ぴあ)、『中学受験 まんがで学ぶ! 国語がニガテな子のための読解力が身につく7つのコツ―説明文編』、同『物語文編』(ともに学研プラス)、『鬼譚 闇のホムンクルス』(朝日メディアインターナショナル)、『3日間で完成! 共通テスト国語で確実に7割とる方法』(彩図社)などがある。

「2022年 『清少納言と学ぶ古典文法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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