社員ゼロ! 会社は「1人」で経営しなさい (アスカビジネス)

著者 :
  • 明日香出版社
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感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784756919359

感想・レビュー・書評

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  • 人口減少社会に突入した日本において、高い固定費を抱えながらの事業拡大はハイリスク。これからの時代、会社を無理に拡張しようとせずに、敢えて自分一人で切り回せる規模感で経営する生き方もあるよ、そして1人で経営するにあたってどんなことに気を付ければ良いかの考え方を示した一冊。
    大企業ですら突然息絶えてしまう時代、企業にぶら下がることなく、1人1人が「個」として自立していく必要がある中で、リスクを減らしながら独り立ちをする個人をサポートしたいという著者の考え方には共感できるし、しなやかな経営の考え方として、知っておいて損は無い内容だと思いました。

    ・役員給与は、実際に必要となる生活費から、逆算して設定する。『役員給与⇒税金・社会保障:生活費:投資=1:1:1』『役員給与:経費:粗利=4:4:2』

  • P41
    『売上を右肩下がりに少しずつ収束していき、その中で利益をどう出すかということを考えた方が、よっぽどうまくいく確率が高いはずです』




    P55
    『オフィスの充実度や豪華さ、使っているスタッフの数でその経営者を評価しようとしているのだと思いますが、そのような固定観念はもう古すぎです。』

    その通りだと思う。
    ただ、多くの人を雇用している経営者=多くの人たち(家族含め)の生活を支えている という意味で尊敬の意を示している。人を雇うというのは本当に大変なこと。

    P55
    『これからは、1人で得意で大好きなことをずっとやっていくことが大事になるでしょう』

    古臭い考えかもしれないが、個人的には、好きな事じゃない事から得られる知見もあると思う。
    なので好きな事100%では無く、嫌いなこと(苦手な事)も少しやるのが良いのではと感じている。
    こういうのに副業、複業を活かすのが良いと思う。収入では無く、自分の可能性が広がると思う。

    P169
    『メールの返事なども、重要でなければしなくてもいいのです。
    律儀に、どうでもいいメールに返信しているようでは、時間がいくらあっても足りません』

    言いたい事はわかるし、これに賛同する人も多いと思う。
    しかし自分は賛成できない。
    ビジネスのコミュニケーションの多くがメールで行われる中、真面目なメールには信頼、安心を感じる。
    メール一つ返せない、遅い人には仕事を託せない。
    最初から大きい仕事をやりとりする事は無く、信頼の積み重ねが仕事に繋がる。
    長過ぎるメールは不要だが、相手に信頼して貰える対応をしないといけない。


    P170
    『無用の用』という言葉があります。老子、荘子からきた諺で、「役にたたない用に見えるものでも、かえって役に立つこともある。この夜に無用なものは存在しない」
    ・・・無用の用をやっていく必要があります。

    これには賛成。その人の幅が広がる。
    複業、副業でもどんな事でも一生懸命やれば、本業に活かせることも出てくると思う。
    生業、生活だけでなく、上記のメール返信も少しこれに当たると思う。

    P180
    『1人会社、1人経営でやってはいけないこと 規模を大きくしようとしてはいけません =人を雇う 固定費を増やすのもご法度』

    P187
    『下がっていく日本経済の中で、無理に沢山稼ごうとすると、歪みが起きて多くの人が苦労してしまう。拡大の罠にははまらないように』

    これも同感。
    経済成長率もどうしてそんなに+を目指さないといけないのか、
    そして企業も上場企業は株主の目があるからしょうがないのか、成長、利益を優先し過ぎていると思う。
    一個人、1人経営での話だが、大きな会社にも繋がる話だと思う。

  • 今後は日本の人口が減少していくため、経済も右肩下がりになる可能性が高い。
    にも関わらず、会社の利益が右肩上がりの経営計画を立てるのは矛盾していると著者は説いている。
    現実路線に沿った高みを目指さない会社経営についてのポイントが書かれており、向上心の高い人にとっては読んでいて苦になるかもしれないが、話の筋は通っている。
    会社規模は大きくするともう後戻りできない等の懸念事項も書かれており、一通り読んでおいても損はないと思う。

    書評ブログも書いているので、よかったらこちらまで。
    https://takilog.com/bookreview-alone-yamamoto/

  • 団塊ジュニアが50代に入る2020年以降は多消費世代も生産年齢人口も減少する。
    機械化で労働の価値は相対的に減少する。賃金が減る。消費が減る。

    ブログやSNSで小さなメディアを作る。

    一人出版社。キンドルのKDP。

    ちきりんさんは、伊賀泰代さん?

    粗利益を役員給与4、経費4、利益2、に分ける。必要粗利を逆算する。
    法人税は安くなっている。
    公私混同しないこと。
    固定費を増やさない。
    毎日コストダウンする。
    一日1000円で過ごす。コストダウンは甘えていると難しい。
    移動を減らす、または歩く。
    クレジットカードを厳格に管理する。

    一人会社は投資家として考える=利益を残す必要。
    いかに労働しないか=新しいことを生み出す時間。
    セルフ休日を設定する。週休3日など。
    日々時間を区切る。
    仕事ごとに時間を計測する。
    集中できる場所をつくる。または環境を作る。
    好きなことをするために、時間を天引きする。

    売上を上昇させようとは思わない。上を目指さない。
    固定費を簡単に増やさない。
    ビジネスはどんどん変える。

  • なんだか後ろ向きな事ばかり。。

    独りで自分の事だけを考えてマイペースに生きていけるけど、、、それより、人の中で活きる事も、組織で叶えられる夢もあると思う。

    気持ちの切り替えや、健康が大事って所は共感出来るけど、住宅ローンの年間返済額を100万円で計算したりどんな家に住む事を目的にしてるんだろう。

    本当に病気や、独りになったとき、もっと頑張っておけば良かった、とか後悔しないのかな。節約もいいけど、もっと夢とか、税理士事務所での成功秘話を披露して欲しかったな

    • ぽんぽんさん
      住宅ローンの年間返済が100万とか、都内だとまず有り得ない。どれだけ郊外の話をしてるのこの人。。
      住宅ローンの年間返済が100万とか、都内だとまず有り得ない。どれだけ郊外の話をしてるのこの人。。
      2018/05/10
  • 大きくならないように気をつける
    生活コストから必要な売り上げを考える

    たしかに、人を雇うというのは
    かなり大きな固定費になる
    ならいっそのこと一人でやった方がいい

    きちんと計算して、見通しをつけることも大切だな

  • 会社経営もミニマリストの時代。
    社員は一度雇うと数を減らすのは難しい。
    オフィスも規模を大きくするとなかなかサイズダウンできない。
    臨機応変に動ける経営を。

    規模をでかくして稼ぐのではなく、身の丈にあったサイズで、生活に十分な稼ぎを出せばよい。

    働く時間を減らし、自由な時間で人生を楽しく生きよう。

  • 会社を設立しても、大きくする必要はない、上場も目指さなくて良い。
    これからは「小さい会社」の時代になっていく。なぜなら「人口減少」の時代に突入したから。
    コロナの影響や働き方改革で「幸せの基準」が変わった現代では、著者のような価値観は割と浸透しているため、学ぶことは少なかったが、これが発行した2017年に読んでたら、もっとインパクトがあったと思います。
    著者の考え方は素晴らしいので、他の本も読んでみたいと思います。

  • 1人会社はいつかやってみたいと思っていたが、出来ずに時間だけが過ぎている。
    本書を参考にやってみたいと思うけど、ビジネスの種を考えてしまい進まない。考えずに行動できる事の方が人生において重要であると感じる。
    割とどうでもいいと考えることは共感できる。
    色々と具体的にお金の考え方を学べるが、まずは行動出来るかどうかかな?

  • 記録用

    会社は小さいまま
    固定費を下げる努力
    仕事をする時間を無理矢理縮める
    どの仕事にどれくらい時間がかかったか測る
    今までしたことがないことに時間を費やす

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著者プロフィール

1970年兵庫県西宮市生まれ。税理士、中小企業診断士、気象予報士。
山本憲明税理士事務所代表。H&Cビジネス株式会社代表取締役。
1994年(平成6年)早稲田大学政経学部卒。
大学卒業後、大手制御機器メーカーで、半導体試験装置の営業・エンジニアと経理を経験。
11年の会社員生活ののち、2005年、山本憲明税理士事務所を設立。
現在は、少人数で効率的な経営を行いたい経営者をサポートし、その経営者がお金、時間、(家族など)人との関係の全てにバランスが取れた楽しい経営が実現できるよう、実践と勉強に励んでいる。また、「仕事を速くする」技術を発揮し、本業のかたわら、各種投資や馬主活動、少年野球指導なども行っている。

「2022年 『5年で仕事を半分にして、自由を手に入れる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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