図解 身近にあふれる「心理学」が3時間でわかる本 思わずだれかに話したくなる (Asuka business & language book)
- 明日香出版社 (2018年6月6日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784756919755
作品紹介・あらすじ
職場や街中、買い物や人づきあいなど、私たちの何げない日常には「心理学」で説明できることがたくさんあります。そうした「身近にあふれる心理学」を、ベストセラー著者である内藤誼人さんがひも解きます。
本書では、約60の身近な事例を取り上げ、図やイラストを交えながら説明します。楽しみながら心理学を学べる、雑学教養書です。
感想・レビュー・書評
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喧嘩をするほど仲が良いのはどの程度正しいか、研究によると直接は正しい。中等度の喧嘩がポイントで結婚後の数ヶ月以内に喧嘩をし、それを乗り越えた夫婦はその後仲良く暮らしていけることが判明した、全く喧嘩をすることがないと。どうやって仲直りすればいいのか学習ができない。破局する理由は喧嘩の免疫がないから。
長年連れ添った夫婦はなぜ顔ができるのか、一緒にいると同じ感情を抱くことが多くなる、一緒に暮らしていけば同じ感情を持つことが多く、同じ感情を抱けば、同じ表情をすることが多くなる、そして似た表情がお互いの雰囲気を近づけることであり、顔の雰囲気も似てくると
頭がいいと思うだけで、子供は勉強するようになるか、これをピグマリオン効果といいます
美女と野獣のようカップルはどうして生まれるのか、心理学的にはその女性のお父さんは、おそらくその男性と似た感じの人であるから、大半の女性は父親が好きです。父親と似た人に恋に落ちる理由は、自分が小さな頃から1番馴染んだ男性の顔だからです。
恋愛は遠距離の方がうまくいくか、意外にも遠距離恋愛が終わった。カップルのうちの3分の1は3ヶ月以内に別れてしまった、空想は相手を美化し、理想化しやすいので、遠距離のままの方が幸せな点もある。
親しみを感じる人には共通点がある、名前が似ている人の方が付き合い。やすかったり、ネタ効果と言う自分の誕生日と関連がある人、もしくは近い人などがあると親しみを感じやすい。
恋愛の相手は、近くに住む人から探すと見つきやすい、心理的距離と物理的距離は比例します。これをボスサードの法則といいます。
新しい習慣を身に付けるのに、必要な期間を2週間、行動の習慣化には早くて23週間かかります。やったりやらなかったりはNGです。
大きすぎる夢は目標を実現するにはコツがあります、目標があまりに大きすぎるとやる気が出ないです、目標は手の届くサイズに分割して何とかなりそうな時にもやる気が出るのです。
失敗を経験したほうがうまくいくよりずっと良いか、失敗を成功の母とも言われます。失敗すれば人は嫌をなしに反省しますからです。人のやる気を引き出すにはご褒美が必要です、頑張ったご褒美にお金がもらえると言うことになると、子供たちが目の色を変えて必死に頑張りました。イルカの曲芸もご褒美次第です。人と言う生き物はそこまで頑丈ではなく頑張れません
なぜ絶叫マシンをお化け屋敷はいつも人気なのか、わざわざ怖い思いをしたいわけ、それは興奮を感じたいからです、逆転理論、別名リバーサル理論と思いますが、高い刺激を感じたい人間の心理を商品化しています
混雑感はいつまでも残ってイライラさせます、不快感はなかなか消えません。これをキャリーオーバー効果といいます。実際に混んでいなくても混雑感は残ってしまいます。ゴミゴミした場所は要注意です。
渋滞で、隣の車が早く進むように感じるのは、なぜか、強引な車線変更は意味がありません。ただの錯覚です。後方があまり見えていないからこそ、そのような思い込みが出てしまいます。
犯罪が起きやすい場所は決まっているが、比較的安全なところは道路に街路樹が植えられていたり、緑の公園などがある。地域では犯罪が起きにくいと言うデータもあります。犯罪が多い地域は人がストレスを感じやすいところと相場が決まっています。
なぜ隣の芝生は青く見えるのか、他人を見ると、基本的には長所に目を向ける癖に悪い点についてはほとんど考えません。だからうらやましいと言う感情が先行してしまいます。どんなことにでも表と裏があります。
なぜ都会の人は田舎の人に比べて不親切なのか、たくさんの人がいるから助けてもらえないと言う責任の拡散現象があります。
いい香りがあれば、人は親切になるか、クッキーやコーヒーの香りが漂うお店の前であると、親切度合いが増すと言う研究結果も出ています。
ファーストフード店のそばに住むと貯蓄ができないっていうのは本当か、いつの間にかお金がなくなっている人たちにあるあるです。本当のお金持ちが田舎に住むことが多く、便利だとなかなか貯蓄ができないと言う現状があります。
衝動買いを減らすにはコツがあります、まずは物理的な距離を置くこと、そしてその衝動自体は、長続きしないので、まず待ってみるということが大事です
品揃えは少ないほうが気楽に買い物をしてしまう、豊富だと逆に売り上げが落ちるのです。買わないと言う選択をされてしまいます。興味自体は聞くのですがね。例えば、例を挙げるとコンビニがスーパーよりも買い物をしやすい理由としてはそれです。
怪しげな広告で紹介されている商品を効果があるのか、それは本人の思い込みによる暗示効果です。でたらめなものでも効果が出る時があります。要は気持ちようです。
- [ ] 人は価格も品質も真ん中のものを好みます。真ん中を選ぶ確率は6割、ゴルディロックス効果といいます。
- [ ] 新聞は読まないが正解か、基本的に新聞はネガティブなニュースばかりです。ネガティブな見出しの方が注目されるからです。あえてそんな後ろ向きな情報には接しないことが大事です。社会人として必要は本当かどうかというところですが、結局のところは、メディアの印象操作です。
- [ ] なぜ事件の報道後に似たような犯罪が増えるのか、犯罪が成功すると英雄扱いされるからです。これをウェルテル効果といいます。テレビの影響は私たちが思っている以上に大きいです。君子危うきに近寄らず。
- [ ] 不都合な真実は正直に認めたほうが面倒がない、不祥事が明るみに出るのは大体内部告発が多いです。公表するようにしたら、半分以下に訴訟が減ったと言う大学の研究もあります。いつかはばれるそれなら
- [ ] 戦争が起きてしまう心理とは、挑発から偶発的な衝突になります。お互い自衛のためと言う意識が働き始めるミラーイメージ効果があります。
- [ ] メディアに出てくるすごい人との比較は禁物です。不満ばかりが溜まって何の得にもなりません。
- [ ] マナー向上にはみんながやっているのを訴えるのがコツです。自分1人らやらなくても良いだろうから、マナーが崩れます。
- [ ] 仕事を早くしたければ、立ったままの決断が良い、湾岸戦争の勝利にもつながりました。アメリカ軍はスタンディングセッションと言うものを将校の会議で採用していました。
- [ ] クールビズでもネクタイを閉めた方が軽く扱われません、痩せ我慢をしてでもネクタイを閉めたほうがいいです。
- [ ] ギブアンドテイクよりギブが成功の秘訣です。お金持ちは多くの人に応援してもらえたからこそお金持ちになれた。この過剰なギブが返報性の原理を発動させます。見返りを求めず、相手に尽くせば尽くすほど多くのファンやサポーターに恵まれます。
- [ ] 伝票にイラストを描くだけで、ファンも売り上げも増える。チップの量も2倍に増えます。
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身近な現象が知れて面白かった
引用論文や、研究の具体的な方法が記されていないところは少し薄っぽく感じてしまったが、だからこそ読みやすくはあった -
本の名前の通り、身の回りの化学のお話を学ぶことが出来ました。しかし、私は読了に5時間ほどの時間を要しました。
こんなに興味深いトピックを集めた書籍に出会えて幸せです。これが教科書だったらいいのに、、、 -
読むのに3時間もかからなかったかな。
今すぐ使える知識みたいなものがあるわけではないが、読んでいて腑に落ちる部分もあり、面白かった。 -
重いバインダーの話が好き
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聞いたことがある心理学から、疑問に思ってたことや知らなかった心理学まで色々学べました。
普段の生活に取り入れて実行出来るものも多かったので、実行してみようと思います! -
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思ったより人は自分のこと見てないから好きな自分で生きていいし、ダイエットフード買うより食べたいもの買ったほうが満足感で太らないし、お金持ちはポジティブ発言が多いらしいから、とりあえず今日からぜんぶ実践してみる。
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身近にあふれる疑問について、心理学を通じてなぜそうなのかを分かりやすく紹介している。
また、難しい専門用語を極力使わずに説明しているので、心理学や行動経済学に興味が出たばかりの人には読みやすいと思う。
中高生にも役立つ知識があり、学生さんにもオススメ。
著者プロフィール
内藤誼人の作品
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