武士道ー 侍社会の文化と倫理

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  • NTT出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757143227

作品紹介・あらすじ

武士がいた時代に、何を「武士道」と呼び、「武士道」がどのような意味や内容をもつものとして存在していたのかを考察する。

感想・レビュー・書評

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  • 「武士道」を歴史的に整理してわかりやすくてよい。

  • 「武士道」という言葉の使われ方を史学実証主義の方法を用いて究明する。いわゆる「武士道」に関する本は避けていたが、『主君「押込」の構造』(講談社学術文庫)の著書である笠谷和比古氏の「武家屋敷駆込慣行」の問題提示もあって、ようやく読む気になる本が出た。

    「武士道」という語についての初出は『甲陽軍鑑』の成立時期が決せられていないため留保するのはしかたがない。

    以下、17世紀における「武士道」、18世紀における「武士道」、19世紀における「武士道」という語の出ている文献から「武士道」の概念内容がどのように多岐にわたり、またどのような変遷をたどっていったかを検討する。史料と原文が出てくるが、「史料価値を損ねない範囲で、漢文的表記は読み下し文になおしたり、また漢字と仮名を適宜に配分して表記」している。

    終章において、実はこれが長い(95頁から162頁)のだが、「武士道」の諸相を明らかにする。

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著者プロフィール

国際日本文化研究センター名誉教授、大阪学院大学法学部教授。博士(文学)(京都大学)。専攻は日本近世史・武家社会論。主な著書に『主君「押込」の構造』(平凡社)、『士(サムライ)の思想―日本型組織・強さの構造』(日本経済新聞社)、『武士道の精神史』(ちくま書房)、編著に『徳川社会と日本の近代化』(思文閣出版)、『徳川家康─その政治と文化・芸能』(宮帯出版社)ほか多数。

「2020年 『信長の自己神格化と本能寺の変』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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