- Amazon.co.jp ・本 (126ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757210981
作品紹介・あらすじ
税金ゼロ。学校・病院はタダ。食事はすべて外食。国民は誰も働かない…。そんな夢のような国が本当に存在するんです。世界史上サイテーのなまけもの国家を襲った、ある意味しょうがない危機!まぬけな打開策の数々についての物語。
感想・レビュー・書評
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2020.06.14
某所で話題となった本。絶版らしい
児童書だが大人向け。無知で豊かな国が欲に溺れて堕ちていく様は子供向けのイラストや言葉遣いでないと、哀れであるし、けっこうハードだし
ただ他所の国に文化を変えられ、生活や考え方までまるっと変えられたのだから、ある意味被害者ともいえるのか
わずか数百年だが、かなり大きく大切な歴史だ。
この国から学ぶことはいくらでもある。
大人向けの絵本でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
#ブックサンタ2023
中学・高校年代の方に -
ナウルにこんな歴史があったとは…!!
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あくまで絵本の中だけの、御伽の国の話のように聞こえる楽観加減なのに、これが実在する国の話だというのが面白すぎる。
議長含めて18人しかいない議会だから欠席者が出ると賛否同数になって決着がつかない件とか、笑ってしまった。 -
怠惰の末路みたいに言われて興味を持ったけど、どっちか言うとお気楽な南国民の面白エピソード、くらいに感じて
某喫煙マナーみたいなイラストとフォントで気軽に読めた。
押し付けられた難民に愛想尽かされてハンガーストライキされるとかほんま草。
怠惰がどうのじゃなくて、自給自足民が急に国際社会に引っ張り出された悲劇のような気がするけどな。 -
題名を見て気になった一冊。
南太平洋、オーストラリアの近くに位置する小さな島国の話。
サンゴ礁にアホウドリがフンをして、それが蓄積してできた島国。
そのアホウドリのフンは年月が経つとリン鉱石という資源になり、外国がそれを狙って次々に統治。
ナウルの国民たちはリン鉱石で稼げているので、国は税金もなく、医療サービスなどは全部無料。
国民が働かなくてもリン鉱石を海外に売った金で生活できる。
そんな夢みたいな国の、近年の歴史やこれからの問題がわかりやすく、絵本のように書かれている。
イラストがあって、子供でも読めるので、ナウルという国を知るのにいい一冊です。
しかし、こんな国があるなんて信じられない。
国民全員ニート。 -
太平洋のど真ん中にあるサンゴ礁にアホウドリ(オキノタユウ)が大量にフンをした。それが島になって人が住んだ、それがナウル共和国。
フンはリン鉱石となり肥料の原材料として注目され、19世紀には欧米の植民地になり、太平洋戦争では日本に占領された。そしてこの島も小規模ながら戦闘があったらしい(テレンス・マリック監督の「シン・レッド・ライン」に出てきた、米兵と腰巻ひとつの現地住民がすれ違うシーンを思い出す)。
日本軍が追い出され、ナウルは独立した。リン鉱石の輸出は莫大な富を住民にもたらした。1980年初頭には一人当たりGNPで米国を上回る「金満国家」だったという。その国でリン鉱石が枯渇したとき、一体国はどうなってしまったのか。この本は、ユルーイ日本語とホンワカなのにスルドイ挿絵でその実情を分かりやすく描く。
20分で読み終わるが、とにかく色々なことを考えさせられる。面白い。
(蛇足ながら、よく調べられた本と思いますが、とくにデータ出所の記載があるわけでもありませんので、この手の「わかりやすい物語」を本能的に警戒してしまうタイプの人にとって、事実関係を別のソースで確かめるのは大変かもしれません。ちなみにIMFにもまだ加盟していないので、クイックに統計を見る、とかも難しい) -
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