弱者の兵法―野村流必勝の人材育成論・組織論 (アスペクト文庫 B 10-1)

著者 :
  • アスペクト
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  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757219953

感想・レビュー・書評

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  • 野村克也の集大成ともいうべき本。

    単なる野球のことのみならず、文字通り人材育成論・組織論としても有用な一冊。

  • 実学ベースに対して、野村さ独自の視点でチョイスされた古典や理論書で裏打ちされた"語り"は、非常に説得されます。
    野球を通してですが、日本人の倫理観というか道徳観を強く感じます。
    礼を重んじるとか、プロセス重視とか、信頼関係の構築による人望向上とか…。
    本書でのいい語りと、ご本人のメディアを通じてのボヤキとのギャップも、これまた痛快で面白いです(笑)

  • 以前は野村さんの話は正直、若干煩く感じていたのですが、久しぶりに著書を読んでみて、リーダー論、組織論など、かなり共感できました。自分も管理職の立場になったからなのか、齢を重ねたせいなのか。

  • 財を遺すは下、仕事を遺すは中、人を遺すを上とする。
    人間の最大の罪とは鈍感である。
    人間は無視・賞賛・非難の順で試される。

  • 野村氏の野球観がわかる一冊。ただ、現役で活躍する選手や監督、チームを名指しで批判する箇所が多く、ファンではなくてもあまりいい気持ちはしなかった。批判が多いほど、自身の経験を語るのも自慢のように聞こえてしまい、残念だった。それが野村氏らしいところなのかもしれないが。

  • 弱者目線で書かれている訳ではなく、いつもながらの野村節。
    でも興味深い話が満載。

    2013.7.9読了

  • 野球好きじゃないとちと辛い内容

  • リーダーになる人にとって参考になる。

  • かの有名な野村克也さんの著書。
    アメリカのようにパワーで押す野球(=強者)ではなく、日本は緻密なデータに基づいた野球、丁寧で着実な野球(=弱者)でやっていこうという内容。
    テーマに関してはありきたりに思えるけど、プロフェッショナルとは何か、リーダーの条件、野村さんにとっての野球観なども書かれている。全体的に、野村さんの野球愛が見て取れました。
    この人、意外と堅い人なんやなぁと思った。ただ、時々愚痴っぽくなるので、それはちょっといただけない。
    野村さんの他の著書に当たりたい。

  • 野村凄いと思わされる内容で、彼の考えは野球だけでなく今のおれにもかなり当てはまる。
    彼が言う無形の力有形の力ってのは、潜水艦に例えれば性能とかが有形の力になるんだろうけど、徹底的に情報を集めて備え反省するってところが無形の力なわけだ。
    そして組織には中心になる人間がいなきゃならないんだけど、そうゆう人間は仕事だけでなく人格や日頃の言動が他人の模範になるようじゃなきゃダメで。ここも自分が分隊長に言われたことと重なるし、もっとそこを気をつけなきゃって思わされた。
    プロフェッショナルってのは取り組み方だってのもそうだなと思う。自分自身もっと徹底してやれるなって思うし、彼が指摘したように成りたかったものに成ってほどほどのレベルの自分に満足して枠をはめてたんじゃないかって反省した。んで徹底的に努力してそれでも越えられない壁にぶつかったときにどう頭をひねって乗り越えるかってのが大事で、おれが次に進まなきゃいけないステップなんだろうなって思った。
    監督として信頼が大事で、それを育む道具として理論や風格なんかがあるって話。

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著者プロフィール

京都府立峰山高校を卒業し、1954年にテスト生として南海ホークスに入団。3年目の1956年からレギュラーに定着すると、現役27年間にわたり球界を代表する捕手として活躍。歴代2位の通算657本塁打、戦後初の三冠王などその強打で数々の記録を打ち立て、 不動の正捕手として南海の黄金時代を支えた。また、70年の南海でのプレイングマネージャー就任以降、延べ4球団で監督を歴任。他球団で挫折した選手を見事に立ち直らせ、チームの中心選手に育て上げる手腕は、「野村再生工場」と呼ばれ、 ヤクルトでは「ID野球」で黄金期を築き、楽天では球団初のクライマックスシリーズ出場を果たすなど輝かしい功績を残した。現在は野球解説者としても活躍。

「2016年 『最強の組織をつくる 野村メソッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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