22歳の大学生が1億円稼いだ ありえないマーケティング

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  • インデックス・コミュニケーションズ
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757305144

作品紹介・あらすじ

本物の顧客を育てて、儲かる体質になるビジネス戦略のすべて。ネットマーケティング界の旗手が放つ売上倍増の法則。

感想・レビュー・書評

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  • これまでは偽者が儲けた時代、これからは本当に顧客を喜ばせることができる人たちが儲ける時代になる。

    成功事例というのは、インターネット社会においてものすごいスピードで多くの人の中で常識として共有されている。ゆえに成功事例が過去の成功事例となって、その事実が陳腐化するのも早い。

    飽和すると新しく売れるコピー機100選といった型が発表される。しかしそれはただの型。それ以上でもそれ以下でもない。型というのはそれを多くの人が使えば当然のように模倣され、コピーが溢れ返るようにできている。

    たとえば数ヶ月は、その型で成果を上げられたとしてもそれは数ヶ月の話。

    型ではなく、型が作られる前段階の原理そのものを把握する。原理というのは、型よりも応用が効いて、時流の変化にも強く、ある種の普遍性を秘めている。原理を一つずつ自分のものにしていきながら、その原理の底流に流れる普遍性を見つめ、抽出し、自らのアプローチへの転換していくことが重要であり、これこそがインターネットで成功する唯一の方法。

    感情的要素を支配する方法こそが、コピーと模倣の氾濫するインターネット時代における、あなたを他に埋もれさせない、唯一無二の存在として確立する最強の方法。

    情報が飽和した市場において、過度の情報提供は以前ほどの意味をもたなくなった。なぜかというと、情報提供を前提とした販促手法は、あくまで情報が貴重なものであるという前提にたったもの。
    情報提供を前提とするマーケティングは、まだ情報が情報として機能している場合においてのみ有効。

    成熟市場の顧客というのは、すでに判断するために必要な情報を十分に持ち合わせている。そして成熟業界というのは、価格が中心に評価される価格競争の世界。つまり成熟業界というのは情報が飽和した世界。

    情報が飽和した成熟産業での戦い方は、ずばり情報を提供しないこと。

    情報が飽和しているのですから、ならば情報をむやみやたらに提供しないということが価値を持ちます。
    語らないことが価値を生む。

    情報に価値がないのではなく、むやみやたらな情報提供は以前ほどの価値がなくなっている。逆にかたらない価値というものが生まれてくる。

    真剣にご検討されている方以外、正直なところ肝心な情報はお話できません。こう言い切ってしまうことが、情報提供マーケティングが通用しなくなった世界での突破口です。お話できませんと言われれば、お客様はいやでも気になってしょうがなくなる。その情報を聞き出すために問合せる。そこで初めて情報提供を行っていくという通常の情報マーケティングへシフトすればいい。

    最終的にはちゃっかり情報マーケティングの王道へと落とし込んでいる。情報提供を前提にした集客というのは、人間心理をよく捉えた美しいモデルだし、文句のつけようがない素晴らしい方法です。ただ現実として情報があまりに飽和してしまっている以上フロントを振り替えておく必要があるつまり情報を提供をする前にワンクッションおいてワンステップずらすことで過当競争の中から抜け出すことができる。

    これから個にフォーカスする戦略が評価される時代。つまり、個人個人の千差万別な要求に応えていくというのが、現代の商品企画を考えるときに最も重視される大前提。

    このような時流の中で、私たちもこれからは総合型ではなく、ある一つの専門に特化した専門店型を目指すことが求められるようになってきた。

    例 コンサルタントとしてポジションを取るときに、この方向性で展開をしたという事実があります。今でこそ私はマーケティングコンサルタントとして、インターネットを利用したウェブサイトビジネスに関して、全般的なアドバイスをする仕事をしているわけですが、最初からそうだったわけではありません最初はモバイルに強いという枕詞をつけて営業していたのですマーケティングという広い領域を取るには、モバイルという局所を押さえていく。つまりマーケティングという総合百貨店になるのではなく、モバイルマーケティングという専門店になったのです。そしてモバイルに強いコンサルタントというポジションを取った上で、そこからあらためてマーケティングコンサルタントという広い市場へ進出することができた。

    サービスをすべて一括で受け付ける総合サイトではなく、一つひとつのサービスごとに、それぞれのサービス受付窓口として個別のサイトを立ち上げていった。その結果それぞれの製作要望があるお客を的確に呼び込むことに成功した。
    このように専門店化すると、ここのサイトでかなり内容的に突っ込んだ深いところまで市から取り扱うことができるようになる。つまり初心者にもやさしい見せ方が可能になる。

    専門化することにより一つのサイトで発信する情報が絞り込まれ、深くかつそれを簡潔に説明することができる。

    専門化されているので、そのテーマ以外の情報がない。これはサイトの最終的な目的が明確になっているため、ユーザーが迷わない。

    戦略とは木の幹がごとく常に一貫してそこにある。

    農耕型というのは、この金のなる木を一つずつ育て大きくしていくところが核心です。
    つまり即効的な効果よりもむしろ、リピートからくる継続的なキャッシュインを目指している。

    儲かるしくみを作るには、仮説と検証を地道に繰り返していくしかない。
    この繰り返しを何回できたかというのが、最終的にしくみとして醸成され、ビジネスの中で根づいていく。

    立ち上げてからある一定の成果を得て、それに対する検証を終了するまでのスピードが、リアルで行う場合に比べてものすごく速く、ほぼ一瞬で一定の結論を出すことができる。

    インターネットにおけるテストマーケティングでは、まずどういったキーワードの中でマーケティングを仕掛けていくかということが最初の関門になる。

    インターネットアクセスの6割は検索エンジンからたどってアクセスされる。
    商売として成り立たせるには事実上、上位20番目以内にいなければ話にならない。
    20番目以下になると、読まれる確率は1番目から表示されるウェブページの100分の1以下。

    最上位概念に内包されるニッチワードを狙うのが弱者にとって突破口。

    セールスレター執筆代行というキーワードで検索したときに検索エンジンの1位になるように対策
    このキーワードは決して多くの人が検索するようなキーワードではない。
    ちなみに、このセールスレター執筆代行サービスの後ろにはバックエンドとして、顧問コンサルティングサービスがあります。これは法人企業を主な対象として毎月数十万円から最高200万円で、その企業の内部へ入ってウェブプロジェクトについて包括的な取り組みの支援をするものです。

    ライティングという大きな市場の中で、セールスレターの執筆代行しますという限定性の高い場所で勝負をかけたことが最適な選択。

    たとえばコーヒー、オーガニックコーヒー、水出しコーヒー。

    整体、手技療法やマニュアルプレートマッサージ、痛くない整体。

    一番の上位概念ではなく、あえて一階層掘り下げ、さらに特化した目的がありそうなキーワードを選ぶ。

    大きな市場の中のニッチというのは、需要と供給のバランスが崩れたアンバランスな市場。需要はしっかりとあるのに、その需要が小さいゆえにライバルたちは気づいていない、もしくはあえて無視している状況がある。

    呼び込んだ後に感情にアプローチするように文言やイメージを作りこんでいるから、一度来たお客をつかむことができる。

    スピードやコピーと模倣による淘汰に拮抗しうる唯一の方法が、お客の感情を捉えることです。スピードやコピーと模倣というデジタルの象徴のごときキーワードの中では、感情という半ぱなアナログなキーワードこそが、インターネットの世界では至上の解決策。

    感情を軸にしたレスポンスを返さなくては、激しい衝動に駆られて我先にと申し込むような理想的な状況は決して生まれない。ところが多くのウェブサイトが感情ではなく、自分たちのエゴを押し付けている。

    感情をつかむとはどういうことかというと、まず共感にヒントがある。何に対する共感なのかというと、お客が抱えている問題への共感です。

    相手の問題というのは得てして漠然としたものであることが多いので、その問題をあえて具体的にしてあげること。
    真の問題に気づかせてあげることで、その悶々とした問題の正体を教えてくれたあなたに信頼を寄せる。

    この人にぜひ頼みたい!と思って申し込んできてくれる人がどれだけいるかが、感情を捉えたマーケティングができているかがわかるポイント。

    三大武将、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康は俯瞰の視点が優れていた。結局大局を制すことができたのは、それぞれ三人とも質は違えど、その時代におけるグランドストラテジー(全体的な戦略)を俯瞰的視点から眺めていたから。

  • マーケティングの際に覚えておきたい事柄が、
    ところどころで上手くまとめられていた。

  • 唯一無二であること
    期待を上回ること

    吉田松陰
    『悔いるよりも、今日直ちに決意して、
    仕事をはじめ技術をためすべきである。
    何も着手に年齢の早い晩いは
    問題にならない』

  • 原田翔太さんが書いた本の紹介です。

    この本も、とても要約されていてマーケティングの勉強になりました。
    以下、この本で学んだ事。

    よく言われるように、インターネット社会(高度情報化社会)は、
    コピーと飽和、スピードと衰退の世界であり、ドッグイヤーだということ。
    この流れの中では、成功事例が過去の成功事例へと陳腐化するのが早いということ。
    また、成功事例はすぐにコピーで飽和、ユーザーに飽きられるイタチごっこである。

    それを避けるには、今うまくいっている方法は『過去の事例』ということを認識し、
    その事例から、普遍性を抽出し、自らのアプローチに転換することが大事。

    独自の存在として、他から抜きん出るには、
    ●機能的要素
     有一無二であり、品質が保証できる事
     どれだけ高くても買いたくなるとか、なんとしてでも欲しくなる商品にするとか。
    ●感情的要素
     ユーザーの心にひっかかる事。
     ポイントは押し売りではなく、共感。
     商品のスペックが大事なのではなく、
     感情を動かすストーリー性などがポイント。

    情報飽和市場の突破口は全ての情報を公開しない事。
    総合デパート戦略ではなく、局所集中型に移行する。
    つまり、今は専門家が求められている。

    攻め攻めの狩猟型マーケティング時代は終わり、
    長期的計画で営む農耕型マーケティングに移行する。
    つまり、即効性を望むのではなく、リピートからくる
    継続的なキャシュインを目指す。

    弱者は大手と同じ戦いかたはしない。
    SEO/SEMにおいては、ニッチキーワードで展開。

    稼ぎの構造は”客数”と”客質(単価)”

    広告は「三つの”ない”」つぶし
    1.あなたのことを知らない人に、あなたの存在を教える。
    2.あなたの言う事を聞く気がない人に、話を聞いてもらう。
    3.あなたの言う事を信じない人に、どうにか信じてもらう。

    費用対効果の出る広告とは
    A.必ず広告にかけた費用より利益が上回る広告
    B.広告から直結する即時収益は赤字でもOKの広告
    C.広告と収益がトントンの広告

    Aはそのままの意味。Bはバックエンド商品に結びつければOKということ。
    Cは費用は損しても認知度アップに繋がったという意味。
    重要なのは、利益がでたかではなく、その広告で何を生むことができたか。

    初心者は広告を出す事に臆病になるものだが、
    広告は慣れるしかない。
    費用対効果を取る!再投資していく!という覚悟が大事。

    企画は「市場創出」つまりブルーオーシャンを作れば勝ち。

    誰からも愛されようとすると、パンチの効いた広告が打てない。
    その他、大勢から抜け出すには、敵を作る事も辞さない明確なメッセージ性
    しかない。旗を揚げたら、それを降る勇気が必要。

    デザイン的要素は、理解しているので割愛(デザイナーですからw)
    見た目、食品ならシズル感とか、ターゲットを意識した色使いなど
    が大事ということ。

    出口をしっかりページ内に設ける。
    ※資料請求やお見積もり、サンプルなど。

    緊急性、希少性、限定(数量、場所、時間など)で
    お客様に訴える。セット売りでお得感を出す。

    お客様の不安を抑え、背中を押す、
    リスクリバーサル(サポート保証、返金保証、後払いOKなど)をする。

    お客様の声などで共感を生んだり、メディアなどの推薦で”価値”を上げる。

    最後に、とても大事なこと。
    顧客満足度を高め意識すること。
    つまり”ファン”を増やし支持されることを目指す。
    支持してくれるお客様と徹底的に付き合っていく。

    情報操作による口コミ(バズ)マーケティングは
    上手く行かない事が多い。本音の口コミでないと反感を買うことが
    ある。

    この本、あとがきもいい事書いていますよ。
    是非、読んでみて欲しい一冊です。

  • 弱冠22歳にして単身で1億円を超える売上を叩き出したネットマーケティング界の異才、原田翔太さんの本。

    この本からは、『ビジネスのやり方』を学ぶことができます。
    具体的には、ビジネスを
    ”客数×単価×リピーター”
    に分け、
    「お客様を呼び込むしくみを作るか」
    「単価を上げ、利益を上げるか」
    「本物のお客様を作り、リピーターになってもらうか」
    をお教え頂けます。

    この本を読んで22歳で、ここまで理論を
    確立していることに悔しさを感じました。
    「世の中には、こんなにできる人がいるのか」と。

    まずは、以下の学びを使い、成果を出します。

    以下、学んだこと
    *******
    ・「感情を動かすストーリー」の作り方
    1.問題があることを伝える
    2.その問題は具体的に何かを伝える
    3.その問題に対して解決策があること伝える

    ・価格を演出して、「安い!」と感じさせる方法
    □差を見せる
    →同じジャンルの最上位のものと比べて見せる方法
    □価格を割る
    →1日当たりの金額に変える
    □他のものに置き換える
    □抱き合わせる
    →同じ商品やおまけなどを複数付ける

    ・リスクリバーサルで言い訳するお客様を黙らせる
    □返金保証
    □サポート保証
    □後払いOK
    □期間保証
    □初月無料

  • 内容紹介

    19歳で起業し、22歳で1億円以上を売り上げ、24歳の今3つの会社を経営しながら、さらに大きく飛躍しようとしている現役早大生の著者が、自ら体得した独自のマーケティング手法で切り開いてきた実践の方法をすべて書き下ろしました。何も持たない若者が、単身で1億円を稼ぎ出し、わずか4年の間に社員40名を抱える経営者になるまでに培ってきたビジネス戦略を、誰にでも実行できるように書き表し、同時にマーケティングの本質を解き明かしています。あの伝説のマーケッター神田昌典氏が、「10年前の私が、もし今マーケティングの本を書くならば、こうなる」と本書について語り、「虚飾ではなく、ついに20代から本物のマーケッターが生まれる時代になった・・・」と著者を評した超話題書です。
    目次
    はじめに 1

    【01章 語られざるマーケティングの本質】
    01情報提供型マーケティングの終焉
    02総合デパート型マーケディングの終焉
    03狩猟型マーケティングの終焉

    【02章 圧倒的にお客様を呼び込むしくみのつくり方】
    01 企 画 ~実は勝負の大半は「戦う前」に決まっている~ 90
    02 コンバージョン ~興味のない状態から「欲しくてたまらない!」へ~ 96
    03 感情プロセス ~人は感情で動く~ 115
    04 ビジュアル ~視覚を制す者が感性時代のマーケティングを制する!~ 130
    05 顧客リスト ~ネットにおける最大資産価値~ 140
    06 集客経路 ~複数に張り、分散をさせる~ 149

    【03章 儲かる利益体質のビジネスをつくる】
    01 希少性 ~商品の価値を高める魔法~ 171
    02 リスクリバーサル ~お客様の不安を吹き飛ばす~ 181
    03 推 薦 ~位置パワーと影響力~ 188

    【04章 本物の顧客を育てる】
    とがき 216

  • インターネットの力は絶大である。 ライブドアに象徴されるが如く、物理的な経営基盤や資金など無しにビジネスモデルを作れてしまう。 著者の原田氏も若干22歳ながら3つも企業を有し、年間1億円を稼ぎ出すスーパー大学生である。

    本書ではインターネットを使ったマーケティングの新しい手法から、お客を呼び込む仕組みについて説明し、最後には利益体質のビジネスにまで言及している。
    一般社会人であればほぼ平等に与えられているネット環境だが、これほど差がつくのは、本質を見抜く目と時代の変化を感じ取る感性が優れているからと感じた。

    真似るべきところは本書に書かれている諸テクニックではなく、その奥に存在する本質であろう。

  • タイトルにオッと眼お弾き、「ほんと?!」なんて感情もわいてくる。
    とても真摯に、そして自信を持って自分の「夢」の共感の生み出し方を伝える本。
    本質は、「夢をあきらめない心の姿勢」をバックアップしてくれるメッセージ。

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著者プロフィール

19歳、早稲田大学在学中に英語翻訳者として起業。その後、編集、営業、Web制作などビジネス武者修行に出て22歳で1億を稼ぎ、会社を創業。現在は、「小っちゃな革命」をテーマに活動中のビジネステロリスト。

「2013年 『不純な動機ではじめよう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

原田翔太の作品

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