賭ケグルイ妄 (4)完 (ガンガン コミックス JOKER)

著者 : 河本ほむら 柊裕一

• スクウェア・エニックス (2020年6月22日発売)

感想・レビュー・書評

[command＋Xさんの感想 · 2022年10月6日]

「もしオートアサシノフィリアの女がギャンブル好きだったら」を擬人化したのが生志摩妄だと思った。リスクを負うことに恍惚感を抱くことは異常でしかない。ゲームの一環でコンパスの針で指を刺されたり、首を吊られて死ぬことが近づくたびに顔を赤らめることはマゾヒズムのそれだろう。妄の自分自身のリスクを追い求めた行為が他人を助けることになったり、他のキャラクターに気づきを与えることに面白さがある。リスクを追い求めたいという欲求に忠実な動物的なキャラクターなのに魅力を感じるのは、欲求を満たした結果が人助けになっているからだろうか。

著者プロフィール

河本ほむら：代表作に『賭ケグルイ』、『賭ケグルイ 双』（スクウェア・エニックス）など。その他にも多くのギャンブル漫画の原作を手がける。今、最も勢いのある漫画原作者。

「2023年 『魔女大戦 32人の異才の魔女は殺し合う』 で使われていた紹介文から引用しています。」