家から逃げ出したい私が、うっかり憧れの大魔法使い様を買ってしまったら(1) (SQEXノベル)

著者 :
  • スクウェア・エニックス
4.23
  • (12)
  • (6)
  • (2)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 101
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757573642

作品紹介・あらすじ

ツンデレ最強男子×心優しき薄幸令嬢
「こいつは俺が好きなんだよ」大魔法使い様の無自覚な独占欲に翻弄されて!?
――元の姿に戻るカギは、人を愛することでした!?12歳で伯爵家に引き取られたジゼルは、義母や妹に虐げられながらも、持ち前のポジティブさと亡き母に貰った『やさしい大魔法使い』という絵本を支えに暮らしていた。そんなある日、妹の身代わりに変態侯爵に嫁がされることを知ったジゼルは、家から逃げ出す計画を立て始める。しかし奴隷市場でうっかり年下の美少年を買ってしまい…!?エルヴィスと名乗った少年は、美しい見た目とは裏腹に、ジゼルをクソガキと呼び、その上態度も口もとんでもなく悪い。実は彼こそ、最低最悪の性格のせいで魔法を封印され子供の姿にされた『大魔法使い』だった――!?ジゼルは逃亡計画の傍らひたすら愛情を注ぎ、彼を更生させようとするのだが…。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 寧ろ何やらかして小さくされていたのか、そちらの方が気になる大魔法使い様である。
    いや性格は確かに難ありだが、今更その性格だけでされるとは思わず、何か決定的なことをやらかしたゆえの処置だったのではないかなと。

    なおタイトルと帯に書かれた粗筋で盛大に正体ばらされているが、買い主である(誤字にあらず)ジゼルはその正体を知らないままである。
    知らずに大金作っちゃうところとか、知らずに大好きな絵本に書かれたキャラを買っちゃうところとか、ジゼルは何か無意識に魔法的力を使っていそうな気がする。
    魔力自体も凄そうだし、大魔法使い様と出会ったのも偶然ではなかったのかもしれない。

    タイトル通りのお話と言えばそうだが、1巻なので、彼を買うところから魔法学園に入学し学園生活を謳歌するところまで。
    その最中に他の男性から好意を寄せられて大魔法使い様の嫉妬を大いに煽ったり、危険な目に遭ったりもしているが。
    特にクラレンスがやらかしたことに対しての大魔法使い様の切れっぷりは凄まじかった。
    あれは完全にジゼルに惚れているやん、という。
    自覚はしているのかしていないのか、怪しくはあるが。
    (自覚はしていても、認めていない感じがする)

    ジゼルが本当にポジティブで、裏表なく彼を愛しているからなあ。
    それが恋愛感情か家族愛からかはさておき。
    あの純粋さは、大魔法使い様の性格的毒を浄化し、彼とは別方向に捻くれていたクラレンスを魅了し、第三王子をも虜にする。
    母を亡くしてもその性質がなくならないまま育ったのは、お母様が愛情たっぷりに育ててくれたからかなと思う。
    捻くれたキャラが多い中で、あの純粋さは本当に貴重。

    プロローグに二人がどうなるのか、少しだけ示唆されているので、彼がこの先もっと丸くなるのは予想が付くが、そこまで辿り着くにはまだ話は長そう。
    特に妹が学園に入ってきたら、間違いなく問題が起きそうだし。
    ジゼルは彼への好意が何なのか、まず自覚しないと駄目そうだし。
    少なくとも床ドンでは照れたけど、自覚は遅そうだなあ。

    番外編は貴重な大魔法使い様視点のお話と、やっぱり彼が嫉妬する話。
    今改めて思うと、あの独占欲は本当に怖い。
    それを受け止めちゃうジゼルは本当に可愛いくていい子だ。
    そして小さくなっても彼ラブなことに変わらずブレないという。
    本当にいい子だ……

  • 無自覚ヒロインとツンデレヒーローのお話。ヒーロー、がんばれ……。イラストもかわいらしくてもっと見たいです。二巻楽しみ。

  • 家族の温かさを知らずに育ったジゼル。でも、そうとは思えないほど優しくて真っ直ぐ。警戒心がなさすぎて、心配になるくらい。こんなジゼルだから、なんだかんだ言いながらもエルは守ってきたのかも。ツンツンして、ぶつぶつ文句を言いながらも結局はジゼルに冷たくなりきれないエル。無自覚でエルを振り回すジゼルが楽しかった。

  • 不憫な境遇に置かれながらも、純粋・不屈・鈍感な正統派ヒロインな主人公と、最近では珍しいくらいにツン多めのヒーローのもどかしい話。安心して読める。

    原作を読了。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

ライトノベル作家。2021年1月商業デビュー。溺愛メインの恋愛小説を執筆。

「2022年 『二度目の異世界、少年だった彼は年上騎士になり溺愛してくる 1』 で使われていた紹介文から引用しています。」

琴子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×