認知物語論キーワード (IZUMI BOOKS 18)

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  • 和泉書院
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  • Amazon.co.jp ・本 (108ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757605558

感想・レビュー・書評

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  • 文学作品を認知科学の用語を使って分析するならこういう視点で見られるという切り口は与えているけれど,「で?」という感じが残る。たぶん読み手の認知の個人差に対する言及をしないからだろう。キーワードごとにさらっと概観する本として作ってあるから目的はそこにないとは思うけど,例えば今回「桜の樹の下には」を例に語ったように,作品を特定してより個人差を想定した分析をしたら具体的になるのではないかなーなんて妄想が膨らみました。しかしそれをすると一般性を語る科学からはどんどん離れていくんだけど…。うーん,むずかしいね。でも思考のヒントは得られました。

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著者プロフィール

一九六六年、石川県生まれ。金沢大学大学院社会環境科学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。富山大学人間発達科学部教授。専門は日本近代文学。著書に『語り寓意イデオロギー』(二〇〇〇年、翰林書房)、『認知物語論とは何か?』(二〇〇六年、ひつじ書房)、『政治小説の形成』(二〇一〇年、世織書房)、『新美南吉童話の読み方』(二〇一三年、双文社出版)、『文学理論』(二〇一四年、ひつじ書房)、『ファンタジーのイデオロギー││現代日本アニメ研究』(二〇一四年、ひつじ書房)、『テクストの修辞学』(二〇一四年、翰林書房)など。


「2015年 『日本サブカルチャーを読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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