- Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757709300
感想・レビュー・書評
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遂に参戦した善竜たちによりパラサンス攻防戦は騎士団の勝利に終わる
だが戦いを勝利に導いた黄金の将軍ことローラナは暗黒のレディキティアラの謀略により囚われてしまう
再会を果たした一行に力を手にしたレイストリンの姿はなく子を宿したゴールドムーンと夫リヴァーウィンドをパラサンスに残し僅かに5人となって再び旅立つ
敵の本拠地ともいえる〈暗黒の女王〉の神殿へ
永遠の男ベレムの持つ力とは?!
ハーフエルフのタニスは無事ローラナを取り戻せるのか?!
二つの道に分かれてしまった双子の運命は?!
そして物語はクライマックスへ!
ババーン!
(感想なし)
そして来月、お盆にむけて
「森沢明夫さん強化月間」にするか「小野寺史宜さん強化月間」にするか「辻村深月さん強化月間」にするか思案中
ババーン!
(関係なし)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
できるだけ、ネタばれ無しで書こうという、無謀な試みをしたいため(あるいは悪あがきともいう)、ここからは、前巻までのあらすじも無しにします。
本巻において、まず印象的だったのは、本来、誇らしく晴れやかな地位にある者の、外面と内面が一致していない事であり、そこには本来、誰よりもクリンの世界の為にしている筈なのに、裏にはそれを操っている者がいるということで、ファンタジーなのだが、こういう所はリアルなのである。
しかし、読んでいる側からすれば、そうした裏の素顔と知られざる葛藤を知ることで、外見からは決して分からない、真の偉大さを実感するのである。しかも、他の事情も重なり、もう全てを投げ打って逃げ出したいだろうに。まだ半年ですよ、初登場してから。けれども、その貢献は、ある種族に対する人間の印象を大きく変えてくれた。
それから、兄弟の絆のあり方も印象的で、上位魔法の塔での出来事が次第に明らかになっていったのは、ある意味複雑な気持ちになり、この兄弟については、どれだけ読み続けていても謎であるし、ティカがいなかったら、今頃どうなっていたのかと思うと、怖い気もする。
また、兄弟といえば、もう一組あり、こちらは静かな感動を呼び覚まされるようで印象的だった。
おそらく、今回の冒険が無ければ、一生仲違いしたままだったのかもしれない。それくらいの深い溝があるのも、愛ゆえの怒りだったのだが、それが愛ゆえの共感へと変わっていったのを見ていると、やはり、愛って素晴らしいものなんだなと、改めて実感させられる。
そうそう、今回久しぶりに、フリントとタッスルの掛け合いを見られて、楽しかったな。やはり、この二人はこうでなくっちゃ。大局的な展開へ進んでいく中での、微笑ましい(!?)やり取りは、戦闘よりも印象に残るし、タッスルは盗賊だからといって、決してなめてはいけない存在なのも再実感できて、今回でいったい、何度、仲間の危機を助けてきたのだろう。私の中で、影のMVPは間違いなく彼だと思う。
そして、一行のリーダー、タニスである。
おそらく本巻から読むと、何故、こんな男がリーダーなのかと思うかもしれないし、これについては、人それぞれの意見があると思う。
しかし、それでも私は彼がリーダーであることに、何ら異存はない。何故なら、彼の気持ちが分かるからである。
ハーフ・エルフというだけで、周りの視線は、まるで化け物を見るかのようであり、望むべくもなく、天涯孤独となってしまった彼の心中は、果たして如何ばかりだったのであろうか? それは本人にしか分からず、そんな中でも、彼は彼自身の中で、決して堕ちてはいけない線を定めていて、それを必死で越えないようにしている姿に、私は惹かれるのかもしれない。
とは言いつつ、今回の彼の苛立ちや無礼な言動の数々には、最初こそ何故と思ったが、それだけの思いにさせる、彼の中で枯渇していたのは、やはり愛なのであった。愛とは時に個人的なものであり、それを責める権利を、いったい誰が持つというのか。
なんて、色々書いてきたが、仲間たちは私以上に、彼のことをよく分かっているようで、そこには、最初のソレースでの騒動から彼の人柄を見ているからこそ、自分の部族にしか心を開かなかったケシュ族の二人も、決して尽きることのない友愛を彼に持ち続けてきたのであろう。そんなエピソードがあったからこそ、本巻の最後がまた感動的に映る。
そう、希望の炎は常に燃えつづけ、闇を照らしながら、朝の訪れを待つだろう。
残されたのは、三週間の猶予。
全ての鍵を握るのか? 緑宝石の男を連れて、タニス達冒険者一行は、目的地を目指し旅立つ。
レイストリン、あなたはいったい何者なの?
最終巻に続く。-
タニスはなぜリーダーとしてみんなに自然に受け入れられているのか?っていうのはドラゴンランスの物語全体を貫くテーマの一つですよね
自分はそれ...タニスはなぜリーダーとしてみんなに自然に受け入れられているのか?っていうのはドラゴンランスの物語全体を貫くテーマの一つですよね
自分はそれは弱さに裏付けられた強さだと思っています
ハーフエルフである彼は人間の短所とエルフの短所をがっつり体現する存在です
強情で意固地かと思うと優柔不断で自分に自信がなく迷ってばかりです
誰よりもリーダーに向かない存在だと自分では思っていて、いつも逃げ出したいと思っています
でも最後は結局逃げないんです
自分の弱さと向き合いながら自分の弱さにあがらい続けます
最初から完全無敵の存在じゃなかったからこそ彼はリーダーたり得たのでないでしょうか
リーダーとは逃げない人であるべきってことを教えてくれた物語
それがドラゴンランスですね(ビシィ)2023/01/29 -
ひまわりめろんさん
お久しぶりです!
ビシィと決めていただき、ありがとうございます(^^)
まさしく、自分から逃げずに、向き合い続けたか...ひまわりめろんさん
お久しぶりです!
ビシィと決めていただき、ありがとうございます(^^)
まさしく、自分から逃げずに、向き合い続けたからこそ、辛い事もありましたが、それ以上に幸せなものも得たのだと思いますし、吹っ切れたタニスほど、心強いものはありませんよね。
実は6巻、内容をよく覚えていないので、最後どうなるのか、楽しみです。2023/01/29
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いよいよこの巻では善龍たちが登場して、小さな旅の一行が、世界を巻き込んだ争いのなかの大切は一部になってゆく。物語は大きくなってゆくのだが、最初のような素朴な冒険の旅が懐かしくなってくる。
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4巻の後始末的な内容でもあったが、終幕に向けてスピードを増し、終始ハラハラし通しだった。
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英雄と祭り上げられながらも愛に苦しむローラナ、去って行った弟を思うキャラモン……。それぞれの苦悩の中、戦いはいよいよクライマックスへ。
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── ここに臨席している中に、戦を望んでいた者などいようはずがない。それでも、戦は無効からきた。今は、あなたが、戦に勝つために出来ることをなさねばならない
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2007/6/12