華・族・探・偵 湖龍の伝説 (ビーズログ文庫 ひ 2-2)

著者 :
  • エンターブレイン
3.09
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本棚登録 : 20
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757734166

作品紹介・あらすじ

閑古鳥の鳴く有働探偵事務所に、初めての依頼人が訪れた。箱根から来たという名家の女性・三輪栞は、ある男の悪行を暴いてほしいと久爾彦に懇願するが、調査に乗り出した矢先、通学中の希巳が何者かに襲われてしまう。この事と今回の依頼の関係を疑い、一行は愛車のフォードで箱根に赴いた。芦ノ湖のほとりに建つ三輪家の洋館が、さらなる事件の舞台となることを知らずに…。新米探偵の久爾彦は、愛憎絡まる謎を解き明かすことができるのか?コミックも楽しめるレトロモダン探偵ストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • 確認先:目黒区立八雲中央図書館

    ミステリーというよりも箱根ゴールデンコースの傍らで起きる事件事始末記のほうがしっくりくる。とはいえ、それは悪い意味ではない。後年発生する「箱根山戦争」(1960年代に箱根の観光資源をめぐって小田急グループと西武グループの間で起きた観光資源争奪戦のこと。神奈川県も箱根町役場も大迷惑を被った)を彷彿させながらも、そこはYA向けに加工した痕跡が垣間見えるからだ。

    おそらく本論とは関係が無いのかもしれないが、旧日本軍軍性奴隷問題を檜原はどう考えているのかという側面が作中で見えてくる。男の欲望と回収するのではなく、そこに潜む生政治の問題をのぞかせながら。

  • 閑古鳥の鳴く有働探偵事務所に、初めての依頼人が訪れた。箱根から来たという名家の女性・三輪栞は、ある男の悪行を暴いて欲しいと久爾彦に懇願するが、調査に乗り出した矢先、通学中の希己が何者かに襲われてしまう。この事と今回の依頼の関係を疑い、一行は愛車のフォードで箱根に赴いた。芦ノ湖のほとりの建つ三輪家の洋館が、さらなる事件の舞台となることを知らずに…。新米探偵の久爾彦は、愛憎絡まる謎を解き明かすことができるのか?コミックも楽しめるレトロモダン探偵ストーリー!えー、コミック連鎖というのは結構おもしろかったです。内容も、1作目よりちゃんとミステリ的で、大変良く感じました。

  • ゲストキャラのすずちゃんがかわいくてキュンとしました。女の子大好き。レギュラー陣では市丸さんが好きです。1作目と微妙に正確が違う気もしますが、なんか下町のアニキって感じでかわいい。……かわいいのか。ラストあたりのちょろっとしたエピソードにときめきました。

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