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- / ISBN・EAN: 9784758068437
感想・レビュー・書評
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桃ちゃん実は機転が効くタイプ。自味先生は設定上悪人ではない気がするけど、普通に怖い。
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前巻ラストであのように衝撃な台詞が飛び出て、更にこの巻では自見の過去を知る者すら登場したというのに自見の過去に何があったのか、という点についてはまだ深堀りされないのはどうにも焦らされているような気分になってしまうね…
変わりにこの巻で強く見えてくるのは教師が学生から求められる資質と自見が抱く感情
特に自見が教師業に誇りを抱いている訳ではない点は前々から察せられたけれど、まさか「嫌い」だと明言される程に愛着が無いとは思わなかった
心の底から嫌っているのに教師という道以外の選択肢が無かったってどういう家庭環境、もしくは人生を歩んできたのだろう…?
益々彼について謎が深まった気がするよ
反面、これによって明確になったのは自見に積極的に茉莉を救う気がないという点。茉莉に関わるのはあくまでもシゴトによるもの。それを超過する部分について、自見は天地がひっくり返っても関わろうとしない
でも、自見が茉莉の担任教師であり、茉莉に好かれている人間であるなら茉莉の為に動いてもらわなければならない。それが学生から信頼されるということなのだろうから
だからこそ、ここには教師でもシゴトでもない桃に出来る事が有る。生放送番組を利用して誰もが口を閉ざす事案について、自見に言い逃れが出来ない程に触れてくるとは思わなかったよ
桃は第1話時点では救いようがない虐めっ子に見えたのだけど、判らないものについて判らないままにしようとせず、自分に出来る事を遣りきった姿勢については評価すべきなのだろうね
これで桃と茉莉が友達になったのは喜ばしいことだと思っていたら……
まさか茉莉から自見への好意が変わらないのは驚き。この子、やっぱり重いよ……
そうして始まる自見による捜査と時を同じくして動くつばき
いや、本当につばきは恐ろしい。茉莉に追い打ちを掛けるだけに留まらず、途轍もなく悪趣味な代物を「お見舞い」として残して行きやがった……!
もはやつばきについては虐めっ子とかそういう次元を超越した破壊衝動に身を任せた人間なのではないかと思ってしまう
いわばモンスター生徒としてモンスター教師の自見と対立しているかに見えたつばき
けれど、彼女も何かしら自見による理解・救済を望んでいた?自見の内面は全く見えてこないけれど、一方で自見に失望したつばきの内面も見えてこないな…