- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758411813
感想・レビュー・書評
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結構考えさせられました。
本を取ったきっかけは「なんとなく」です。
読む本がなくて、テキトウに手に取っただけです。
帯も何もなかったから、なんで手に取ったかわかりません。
読んでみたら、色々考えさせられました。
幸せとかお金とか、不景気とか。。。
最後のエピローグがこんな終わり方もあるんだって思わされました。
想像していた終わり方と違ったので、上回ってよかったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
第3回角川春樹小説賞受賞作。
プロローグ
第一章 枝豆ハウス
第二章 ゴールドカーペット
第三章 消せない思い出
第四章 新小岩スクワット
エピローグ
新小岩にある枝豆ハウスには、オランダ帰りのニューハーフから、家出中のお嬢、怪しい外国人などが貧しく明るい共同生活を送っている。
失職し、彼女にも金を持ち逃げされた今時の若者正志は、枝豆ハウスに拾われる。
捨て子だった正志は、施設の幼なじみの士郎と出会い、詐欺の片棒を担ぎながら、欲するままに金をぶんどっていくが、本当に自分が必要としているものに気付いていく。
金、権力、女。。。
何が幸せなのか?
社会の現状を風刺しながら、若者の生きざまを描く青春エンターテイメント。
目新しい設定ではありませんが、テンポ良く読めました。
欲深い人に読んで欲しい一冊。 -
なるほど、星の王子さまですね。お金で買えないものってなんだろう?と読者にも問われてるかなー、と。
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1
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2014.4.3読了
新小岩がご近所なので。しかし、何だか薄いなぁ〜。この手の詐欺も何処かで読んだような。再読?って思ったくらい、ありそうな小説。(図書館) -
お金の存在しない世界
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ご近所の新小岩が舞台で、雑多なシェアハウスの住人と暮らす孤児の正志。
あの女が騙すのは目に見えていたし、士郎との仲も長く続かないのも見えてた。なんか面白いのは新小岩の酒臭い空気と、無国籍の枝豆ハウスの雰囲気なのだろうね。 -
書店で見かけて、タイトルが気になったので借りてみたけど、ひたすら楽しい話を想像してたら見事に期待を裏切られた。生活の為に幼馴染の経営する会社で詐欺に手を染める25歳の青年が主人公で少し重い。最初の方は正直「なんじゃこりゃ」だったけど、読み進めていくうちに段々惹かれていった。さやかちゃんが可愛い。主人公と同い年なので共感できる部分もあったり。選評の通り今後の伸びしろを感じさせる作品だったと思う。2012/189
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2013.6
職場が潰れ、恋人に逃げられ
自暴自棄になった正志。
飛び降り自殺しようと思ったところを、ガタイのいいニューハーフに助けられる。
ニューハーフの泉に連れられ、新小岩のアパートで暮しはじめる正志。
職探しの途中で出会った昔の親友の部下として仕事を始める。
その仕事がうさん臭いものだとわかっていながら。
いろんな仕事をされてきた著者ならではの物語。
ラストがどこへむかって行くのか全くわからず、途中だれてきたが、まずまずの読後感。 -
最寄り駅が舞台のお話だったので、興味あった本。
(自分では買わなかったけど・・・orz)
ちょっとはっちゃけた登場人物が多くて、目が回りそうでしたが、読んでみるとそれが面白い世界観になっていました。
夢を追いかけることとお金を稼ぐこと、
その2つの楽園の狭間で揺れる心がかなり生々しかったのが印象です。。
恋愛とか青春とか、そういう爽やかなお話というよりは
地味に騙し騙されのサスペンス要素と、
コメディカルな要素の濃い、ストーリーでした。