新小岩パラダイス

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.21
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  • (4)
本棚登録 : 205
感想 : 42
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758411813

感想・レビュー・書評

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  • 結構考えさせられました。

    本を取ったきっかけは「なんとなく」です。
    読む本がなくて、テキトウに手に取っただけです。
    帯も何もなかったから、なんで手に取ったかわかりません。

    読んでみたら、色々考えさせられました。
    幸せとかお金とか、不景気とか。。。

    最後のエピローグがこんな終わり方もあるんだって思わされました。
    想像していた終わり方と違ったので、上回ってよかったです。

  • 第3回角川春樹小説賞受賞作。

    プロローグ
    第一章 枝豆ハウス
    第二章 ゴールドカーペット
    第三章 消せない思い出
    第四章 新小岩スクワット
    エピローグ

    新小岩にある枝豆ハウスには、オランダ帰りのニューハーフから、家出中のお嬢、怪しい外国人などが貧しく明るい共同生活を送っている。

    失職し、彼女にも金を持ち逃げされた今時の若者正志は、枝豆ハウスに拾われる。

    捨て子だった正志は、施設の幼なじみの士郎と出会い、詐欺の片棒を担ぎながら、欲するままに金をぶんどっていくが、本当に自分が必要としているものに気付いていく。

    金、権力、女。。。

    何が幸せなのか?

    社会の現状を風刺しながら、若者の生きざまを描く青春エンターテイメント。


    目新しい設定ではありませんが、テンポ良く読めました。

    欲深い人に読んで欲しい一冊。

  • なるほど、星の王子さまですね。お金で買えないものってなんだろう?と読者にも問われてるかなー、と。

  • 1

  • 2014.4.3読了
    新小岩がご近所なので。しかし、何だか薄いなぁ〜。この手の詐欺も何処かで読んだような。再読?って思ったくらい、ありそうな小説。(図書館)

  • お金の存在しない世界

  • ご近所の新小岩が舞台で、雑多なシェアハウスの住人と暮らす孤児の正志。
    あの女が騙すのは目に見えていたし、士郎との仲も長く続かないのも見えてた。なんか面白いのは新小岩の酒臭い空気と、無国籍の枝豆ハウスの雰囲気なのだろうね。

  • 書店で見かけて、タイトルが気になったので借りてみたけど、ひたすら楽しい話を想像してたら見事に期待を裏切られた。生活の為に幼馴染の経営する会社で詐欺に手を染める25歳の青年が主人公で少し重い。最初の方は正直「なんじゃこりゃ」だったけど、読み進めていくうちに段々惹かれていった。さやかちゃんが可愛い。主人公と同い年なので共感できる部分もあったり。選評の通り今後の伸びしろを感じさせる作品だったと思う。2012/189

  • 2013.6

    職場が潰れ、恋人に逃げられ
    自暴自棄になった正志。
    飛び降り自殺しようと思ったところを、ガタイのいいニューハーフに助けられる。
    ニューハーフの泉に連れられ、新小岩のアパートで暮しはじめる正志。
    職探しの途中で出会った昔の親友の部下として仕事を始める。
    その仕事がうさん臭いものだとわかっていながら。

    いろんな仕事をされてきた著者ならではの物語。
    ラストがどこへむかって行くのか全くわからず、途中だれてきたが、まずまずの読後感。

  • 最寄り駅が舞台のお話だったので、興味あった本。
    (自分では買わなかったけど・・・orz)

    ちょっとはっちゃけた登場人物が多くて、目が回りそうでしたが、読んでみるとそれが面白い世界観になっていました。

    夢を追いかけることとお金を稼ぐこと、
    その2つの楽園の狭間で揺れる心がかなり生々しかったのが印象です。。

    恋愛とか青春とか、そういう爽やかなお話というよりは
    地味に騙し騙されのサスペンス要素と、
    コメディカルな要素の濃い、ストーリーでした。

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著者プロフィール

慶應義塾大学を卒業後、20種近くの職業を経験。渡航した国は47ヶ国に及ぶ。『新小岩パラダイス』で第三回角川春樹小説賞受賞。著書に『お遍路ガールズ』『阿佐ヶ谷ラプソディ』(角川春樹事務所刊)がある。

「2017年 『アムステルダム・ヘブン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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