- Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758414203
感想・レビュー・書評
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面白い題材だなと思い購入。
慣れない題材に、少し戸惑いましたが、主人公が魅力的で楽しく読め、勉強になりまし。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
先祖を追っていくため、ちゃんと注意深く読んでいないと頭がごっちゃになってきて誰が誰なのかわからなくなってくる。最初はとっかかりにくく、状況を飲み込むまで時間がかかった。
戸籍なんて、と思っていたけれど無戸籍だとこんなにも弊害があるのだとビックリ。そこからはぐっとひきこまれ、主人公の出自に関わるところは前のめりで読んでしまうほどに。弁護士さんならではの視点なのかと。さすがだなぁ。 -
タイトルでホラーものかと思いきや、先祖を探す専門の探偵の短編集。著者を有隣堂しか知らない世界で知り、3冊目ですがどれもハズレなしの一気読み。また本作は主人公が著者同様弁護士ではなく探偵で、弁護士の経験がいかんなく発揮されたというよりは、ほどよいエッセンスで散りばめられていて、このぐらいの感じが好みです。
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邑楽風子をめぐる短編連作。戸籍に関する社会問題をからめながらアイデンティティの確立と母子のつながりを描く。よいお話でした。
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法律に詳しい著者だから書ける小説でした。
へぇーそうなんだぁーも
合わせて感じれる今回の小説。
戸籍の話ですね。
自分の先祖って辿ってみたいなと思いつつも
どう辿ればいいんだろう?と難易度の高いものなんだけど、
そういう方法もあるのかと知りつつも
これは歴史を知らないと難しいなと感じたりも。
いくつかの話の中で宮崎が舞台なのは個人的には嬉しかったです。
なかなか物語の舞台になることがない県ですから(笑) -
実際いるんだろうか・・・
こんな仕事の人
面白そうだけど、お金には・・・
親って・・・な〜〜〜 -
先祖を探す探偵の話。先祖を探すとは、戸籍をたどること。
色んな事情で戸籍をたどる人がいるストーリー。探偵本人も生き別れたお母さんを探してる。戸籍を使って悪いことをしようとする人や、無戸籍により何にもできない人がいたり、先祖に武士がいるかどうかとか。当り前だけど昔は引っ越しする人がいなかったんだよなと。だから農民は農民。
最後ほっこり現実的終わりなのが新川先生のすきなところ。 -
少し前に『家系図をつくる』のが流行った。
そういうお話かと思いきや、リアルで生々しい話だった。
無戸籍の事情など聞くと、自分の恵まれた環境をまざまざと感じるものの、戸籍は税金の徴収が主な目的として有るので、やるせないような気もした。
ただ、自分が何者であるのか、どこに所属するのか、本能で求めてしまうので、日本の戸籍や過去帳でルーツを辿れるのは心の安定にも繋がっているのかな、と思う。