地果て海尽きるまで 下: 小説チンギス汗 (ハルキ文庫 も 1-49 時代小説文庫)

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  • 角川春樹事務所
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  • Amazon.co.jp ・本 (418ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758431828

感想・レビュー・書評

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  • チンギス・ハンは金征旅の途中で倒れてからは、後継者達の跡目争いがメインになって爽快感は半減です。
    覇道の意味を問う壮大な作品ですが、地の文に時々混ざるカタカナ英語に大草原から現実へ戻されてしまうのがなんとも。

  • チンギスハンが死んで、ハーンの座が推移して、フビライによる日本侵攻までで物語が終わる。チンギスハンが版図を拡大していく中で、自らの覇道にむなしさを感じながらも、もう後には引き返せない道に自らがいることを悟るシーンが君主とは何か?を強く考えさせた。モンゴルの版図は拡大するものの、チンギスハン自身の虚無感が増大していく様が印象的に映った。

著者プロフィール

森村誠一
1933年1月2日、埼玉県熊谷市生まれ。ホテルのフロントマンを勤めるかたわら執筆を始め、ビジネススクールの講師に転職後もビジネス書や小説を出版。1970年に初めての本格ミステリー『高層の死角』で第15回江戸川乱歩賞を受賞、翌年『新幹線殺人事件』がベストセラーになる。1973年『腐触の構造』で第26回日本推理作家協会賞受賞。小説と映画のメディアミックスとして注目された『人間の証明』では、初めて棟居刑事が登場する。2004年に第7回日本ミステリー文学大賞受賞、2011年吉川英治文学賞受賞など、文字通り日本のミステリー界の第一人者であるだけでなく、1981年には旧日本軍第731部隊の実態を明らかにした『悪魔の飽食』を刊行するなど、社会的発言も疎かにしていない。

「2021年 『棟居刑事と七つの事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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