閉門謹慎 鎌倉河岸捕物控(二十六の巻) (ハルキ文庫 さ 8-46 時代小説文庫 鎌倉河岸捕物控 26の巻)
- 角川春樹事務所 (2015年4月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758438902
作品紹介・あらすじ
師走も半ば、金座裏では総出で大掃除を終えた後、差し入れの河豚料理に、皆で舌鼓をうっていた。その席で、八百亀は定廻り同心・寺坂毅一郎についての八丁堀での"うわさ話"を持ち出すが…。金座裏にとって家族同然の寺坂に降りかかる難儀、そしてついに殺人事件が起きる。政次たちが、「北町奉行所」にはびこる悪と戦う、大人気書き下ろしシリーズ、待望の第二十六弾!
感想・レビュー・書評
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金座裏ファミリーともいえる寺坂同心の出世話が噂になった背景には、筆頭老中まで関係する北町奉行追い落としの陰謀があった。大名家や旗本家、与力/同心を相手に立ち回る金座裏でしたが、今回は流石に相手が大き過ぎて切れ者の政次といえども1人では手に負えなかったはず。まだ四十代のくせにめっきり年寄りめいた発言が目立つ宗五郎親分の最後の大仕事になるのだろうか。
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シリーズ26作目。一人を除いて皆落ち着いてしまった感がありますが、今回は金座裏と深い付き合いの同心寺坂が騒動に巻き込まれる。秘密のはずの出世話が世に流れ、さらには賂を受け取っているという疑いまで。金座裏一同はこの嫌疑を晴らせるのか。
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師走中頃、江戸の町も何かとあわただしい中、鎌倉河岸の平次と家族同然の定廻り同心・寺坂毅一郎に災難が降りかかる。
内密で、寺坂の昇進を知った輩が、貶めようと、嘘の噂を広げて、寺坂を閉門謹慎にさせるのである。
平次たちは、北町奉行に居る魑魅魍魎達を暴き出すのだが、老中に迄及ぶことになる。
金なえしが、水戸のご老公様の印籠と同じ役目で、平次たちは、寺坂が、閉門の間に北町奉行の悪と結託していた金貸しをも捕まえてしまう。
事を大きくさせずに、穏便に、かつ有益に、金座裏に届いた祝儀の酒樽に米も、年末のお救い小屋で、庶民たちへと、無料配給するところが、又いい話にしている。 -
2015.09.29.読了
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20150911 鉄板のシリーズ、役者が揃ってるので後は話を考えれば良いだけ。今回も結局最後まで読まされてしまった。予定調和でどれだけ引っ張れるか?次次第かも。
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第二十六弾
今度の相手は老中の用人と、奉行所内部
相手が大きくてもうまく解決? -
大事件の割に穏やかな終わりでしたね。
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内容紹介
師走も半ば、金座裏では総出で大掃除を終えた後、
差し入れの河豚料理に、皆で舌鼓をうっていた。
その席で、八百亀は定廻り同心・寺坂毅一郎についての
八丁堀での〝うわさ話〟を持ち出すが……。
金座裏にとって家族同然の寺坂に降りかかる難儀、
そしてついに殺人事件が起きる─政次たちが、「北町奉行所」にはびこる悪と戦う、
大人気書き下ろしシリーズ、待望の第二十六弾!
平成27年7月24日~28日