- Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758441292
作品紹介・あらすじ
美味しそうなにおい、色、音で満ち溢れた幸福な料理と生きることの喜びが横溢する、食べものの詩六十六篇。
感想・レビュー・書評
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言葉で紡ぐ丁寧な食卓の描写が心地よい。「ふろふきの食べかた 自分の手で自分の一日をつかむ。新鮮な一日をつかむんだ。スが入っていない一日だ。手に持ってゆったりと重いいい大根のような一日がいい。」
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GWの陽気の良い日に外でのんびり読んだ。
食べもののある光景は、五感を想起させるフックが多いから、情感豊かに思い浮かべ読んでいて沁みる。
お腹が温かくなるような言葉のお食事でした。
美味しいポトフを煮るように休日を過ごしたいもの。 -
とても素敵な詩集でした。
食べるとはこんなにも幸福な事なのだなと思います。
詩集ですが、レシピ本のようでもあります。
今度絶望したら「絶望のスパゲッティ」を作りたいし、「パイのパイのパイ」は最後まで忠実に実行してみたいです。
最後の詩の「食いものは上機嫌に変えなくっちゃいけねえ。」という言葉にはっとしました。大切にしよう。
江國香織さんの解説も好きです。
装画が西淑さんというのも好きです。西淑さん大好き。
良い本でした。 -
生きること、その意味に食は不可欠であり、誰と食を共にするかで得られる満足感も味も変わります。食事をずっと摂れなかった苦い経験が、私にそれを教えてくれました。戦時下で何も口に出来なかった兵士は食べたい物を口ずさみながら撃たれ死にました。もし与えられるのならば、何一つ残しはしませんでした、言葉以外は。目の前にある幸福に気付けない私は泣きました。選ぶこと、作ること、味わうこと、誰かと共有出来ること、当たり前のようで、食は私達の身体を生かし人生を彩ってくれている。米粒一粒に凝縮された価値を、私達はもっと幸せに噛み締めなければいけない。
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長田弘の言葉が好き。
これ、タイトル買いでしょう(笑)
本棚に置いておいて、何度も何度も断片を味わうこととなるでしょう。
江國香織の解説に共感した。
「言葉のダシのとりかた」と
「コトバの揚げ方」は
2回目だけど。それでも良い。
キャラメルクリームとアガサクリスティー。
マッシュポテトとアイルランド。
美味しそうで、楽しそうで、羨ましい。
食卓には時間があるんだな。
進みながら、時には待ちながら、出来上がったものを、噛みしめる。
食べ物から世界に出逢う一冊。 -
こんなに素敵な詩集なかなかお目にかかれないよ!!
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ハッとする内容が時々あった