流れの勘蔵 鎌倉河岸捕物控(三十二の巻) (ハルキ文庫 さ 8-52 時代小説文庫 鎌倉河岸捕物控 32の巻)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758441568

感想・レビュー・書評

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  • 再読。長期連載は辞めどころが難しい。ここが区切りかなぁ!

  • 2019.03.読了

    これで最後なんて…

  • 江戸は秋、瀕死の怪我を負った亮吉が本復に向かい、政次たちはほっと一安心。
    一方、宗五郎ら一行は、当代豊島屋十右衛門の京での本祝言を無事終え帰路に着いていた。

    そんなある日、板橋宿の御用聞き仁左親分が金座裏を訪ねてきた。
    板橋宿での分限者や妓楼の子どもばかりを狙った拐しが三件起きたが、その一味が江戸へ潜り込んだらしい。
    政次たちは早速動きだすが、そこに影の探索方「八州方」も参入して…

    市井の平和を守るため、金座裏の決死の戦いが火ぶたを切る!
    平成の大ベストセラーシリーズ、ここに感涙の終幕。
    (後ろのそで部分より)

    いきなり最終巻の記録ですが、シリーズはずっと読んできているので、ここでいきなり最後から読んだわけではありません(笑)

    数巻前から、そろそろネタ切れなのかなあと思ってきていたので、最終巻と聞いて納得。そして、きれいにまとまっていて良い終局となっていました。

    このシリーズ、途中で手下の一人が死んでしまうのですが、また誰か死ぬのではないかと。最後に誰も死ななくてよかったと本気で思った…。

    江戸時代小説の中で、なかなか「人が死なない」小説はありません。絶対誰か死ぬ。主人公に近しい誰かが。
    それが結果的に終局に向かう道になったりすることが多いので仕方がないのでしょうが、特に戦いのある小説は多いですよね。

    亮吉は、復活したし。
    王道の十手持ちの話を書いてもらいたかったので、王道で終わってよかったと思いました。
    これもきっと、居眠り磐音のシリーズのように、スピンオフ的なものをやるのでしょうか…。

    11代目とか。それもまた楽しいなあ、と思うこの頃です。

    ただそで部分の上記に、終幕に「フィナーレ」と振り仮名が振ってあり、そんな注釈いらんねん、とイラついたのは、また別の話か。

  • 九代目宗五郎たちは、京から豊島屋重右衛門の本祝言を無事に終えて帰路へ向かう風景が、事件のある江戸の話の間〃に書かれており、その大井川や箱根を通って来る道筋が、細やかである。

    そして、江戸では、十代目の金座裏の政次は、子供のかどわかしの犯人を捕まえるために奔走に忙しい

    前回、危篤であった亮吉も、日に日に、回復へと向かっていくのだが、、、
    仁左親分、八州方も引き込んで、かどわかしを見つけ出していく。
    弥一と香保お嬢さんのやり取りも、じゃじゃ馬らしいところも、面白かった。

    最後は、宗五郎たちが、金座裏へ戻った時に、宗五郎は、政次へと、バトンタッチをする旨、隠居の心構えを明かす。


    平成も今年で最後であるが、この鎌倉河岸捕物控シリーズも最後になってしまった。

    十一代目が、大きくなる姿も見たかった気がするのだけど、、、無理かな?

  • 亮吉が落ち着いて、親分一行が京から帰って来たら、代替わりして完結ってことですかね。

  • 同じ長屋で育った4人の若者が、子犬のように遊んだ幼少期をすぎて、それぞれの道へと進む。その道が再び一つになって、金座裏という、由緒正しい十手持ちの家族に。

    シリーズの完結編のこの本。
    江戸の郊外板橋宿宿の三つの子供のかどわかし事件。
    その事件はお上に知らさないことという犯人グループからの指令に沿って、表立って知る人もなく身代金を奪って板橋宿宿を犯人グループは去っていった。

    ところがこの3件の事件は大江戸の大金持ちを狙う事件の練習だったのであった。

    この事件計画は、金座裏だけではなく女男松の仁左親分が知らせてくれたのをきっかけに、関八州の隠密とも言える八洲、北町奉行所と連携して一網打尽にするという。

    そして金流しの十手は9代目から10代目へ。

  • シリーズ物はキャラクターで読ませているので、32巻にもなるとさすがにネタ切れ。収まるところにすべてが収まって、というか収めて終わらせた、そんな感じ。何か特別なことがあるわけではないが、いつも通りに始まりいつも通りに終わった。そして、ここがシリーズの終わりだった。可もなく不可もなし。

  • 終わったんだぁ・鎌倉河岸捕物控32~瀕死の重傷を負った亮吉が本復に向かい、宗五郎らは帰路についた。板橋宿の岡っ引きが金座裏を訪れて、分限者を狙った拐かしを働いているお熊らが江戸で荒稼ぎをするつもりに違いないとやって来る一方、寺坂も八州方の情報として呉服屋の娘が狙われているらしいと告げる。京屋には見習いの丁稚として弥一が入り込み、10歳の娘を警護する。札差が狙われ、千両を払って解放されたことを知り、亮吉は千石船を買って住み処とし、稼いだ後は上方へ逃げると踏んだ…~残ったのは…空也十番勝負だけ:まっ私が読んでいたのモノではネ。もうたっぷり稼いだから良いんでショ

  • 終わった

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    江戸は秋、瀕死の怪我を負った亮吉が本復に向かい、政次たちはほっと一安心。一方宗五郎ら一行は、当代豊島屋十右衛門の京での本祝言を無事終え帰路に着いていた。そんなある日、板橋宿の御用聞き仁左親分が金座裏を訪ねてきた。板橋宿で分限者や妓楼の子どもばかり狙った拐しが三件起きたが、その一味が江戸へ潜り込んだらしい。政次たちは早速動きだすが、そこに影の探索方「八州方」も参入して…市井の平和を守るため、金座裏の決死の闘いが火ぶたを切る!平成の大ベストセラーシリーズ、ここに感涙の終幕。

    平成30年5月16日~18日

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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