脅迫者 警視庁追跡捜査係 (ハルキ文庫 と 5-9 警視庁追跡捜査係)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 512
感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758441865

感想・レビュー・書評

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  • 新人時代に自殺と処理された事件に違和感を覚えた沖田は再捜査する。殺人ではないかと。関係者に聴き込みをするが、沖田は自分が尾行されていることに気づき、事件は怪しい方向へ…。この追跡捜査シリーズはいくつか読んでいたと思うのだけれど、こんな感じだったっけ? と驚きつつハイペースでページを進めた。沖田と西川のやりとり、西川の心の内を楽しみ、二人のプライベートを入れることで単調さがなくなり、集中して読めました。あんまりどうかな…というシリーズだったのですが、今回は楽しめ、今後が気になるので次作が出たら読んでみたいです。

  • シリーズ第7弾(?)
    未解決事件を捜査する追跡捜査係の最新刊。
    特に大きな事件もなく、平穏な時間を過ごす追跡捜査係の面々。
    そんな時、沖田は警察を辞めて、実家の家業を継いだ元同僚と会い、20年前、自分が駆け出しだった頃の不可解な自殺の案件を思い出す。
    仕掛中の仕事もないことから、再度調査に乗り出すが、そこには見えない敵が立ちふさがっていた…
    う~ん、今回はいろいろと突っ込みどころ満載。
    まず、自分の興味本位で、自殺で終わった事件を20年ぶりに再捜査していいのか?依頼者がいるならともかく、普通は上司の許可が下りないと思う。
    そして、事件の背景にはありがちな有力議員によるもみ消し。それによる警視庁上層部からの圧力。
    かなりのワンパターンな展開。
    堂場作品には珍しく、他のシリーズの人間が登場しないことを唯一プラス点にしようかと思ったら、最後の最後にオールスターで登場。
    これだけシリーズが出てしまうと絡めたいのは分かるけど、ファンとしてはシリーズそのものを楽しみたいのであるから、他のシリーズに人気を頼るのは、やはり面白くない。
    沖田や西川の個性も段々なくなっているし、さやかの登場シーンが少ないのも残念。

  • 読んでいるだけなのにハラハラしてとても疲れた

    沖田が若手の頃、自殺と断定された事件について
    当時他殺を疑ったが捜査出来なかった
    何故か
    真相は権力によって蓋をされていた為だった
    代議士による事故の隠蔽
    事故被害者による脅迫
    事故被害者を殺害

    真相に近づいていく沖田に迫る危険にハラハラした
    無事でいてくれなくては…父親になるんだから
    響子の妊娠は驚いた


    沖田も西川も本作では終始冷静だった
    どちらも暴走しない時は、本当にやばい時

  • とても面白かった!

    超大物を敵に回して物語がどう決着するのかと思ったが
    見事な納め方だった。
    終盤の仲間とのやり取り、敵を追い詰める場面は圧巻。

  • 初めての堂場瞬一さん。堂場さんはデビュー10年で100冊以上出されているらしい。とりあえず新しめの警視庁追跡捜査係シリーズ8作目を。過去の事件を再捜査すると対象が身内警察内部に西川沖田コンビは真相に辿り着けるのか? 一気に読めました。次回は堂場さんのスポーツ物にもチャレンジしてみたいです。

  • 今年40冊

  • 99沖田氏も大人になったもんだ。最初の事件の動機が陳腐だったけどね

    • shinpapaさん
      99沖田氏も大人になったもんだ。動機がステレオタイプなのがちょっと残念ですが。
      99沖田氏も大人になったもんだ。動機がステレオタイプなのがちょっと残念ですが。
      2018/07/26
  • 2回も読んでしまった

  • 【警視庁追跡捜査係シリーズ第8作目】
    今まで10年以上も未解決だった事件を掘り起こして、当時の捜査官たちのプライドを傷つけるような捜査係だったが、今回は権力でもみ消された事件で、西川と沖田の命も危なく、ハラハラした。
    沖田が新米刑事の時に起きた事件で、自殺と処理された事件にずっと違和感があり、再捜査することを決意する。
    沖田も西川もプライベートで彼女・奥さんといろいろあり、なかなか調子があがらない。ただ、いつもぶつかりあう二人が、背後に大きな権力があることに気づき、慎重になるのもよりハラハラした。
    その権力者と退治するとき、事件が自分たちが危険なめにあってまたもみ消されるのを防ぐために、西川と沖田が信頼する刑事たちに情報を渡しに行く。
    それがアナザーフェイスの大友、失踪課の高城、犯罪被害者支援課の村野、新しいシリーズの一之瀬たち。鳴沢了には渡さないらしい。西川と沖田は同僚部下の三井たちを巻き込まないようにしているのに、捜査をしたい三井たちの気持ちを汲み取り、高城がそっと教えてアドバイスしているのが面白い。
    よし、次は一之瀬シリーズも読み始めようと思う。

  • 沖田刑事が新人時代に関わった事件が、まさかの未解決事件だったとは…。疑問に思わなかったら、どうなっていたか…。

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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