- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758443296
作品紹介・あらすじ
大阪の住吉大社近くで、亡き夫から引き継いだ「たこ焼き屋」をひとり営む岸本十喜子。十八歳で家を出て行った息子は行方知れずのまま。
だが、特製玉子サンドと珈琲が美味しい、カーリーヘアで豹柄ミニスカートの喫茶店のママ、
子供食堂を併設した「キッチン住吉」の佳代など、商店街の皆と、身の回りで起きる事件を解決していく。
熱々で美味しいたこ焼きが人々の心を優しく和らげる、どこか懐かしく温かく笑える下町人情物語。書き下ろし。
感想・レビュー・書評
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タイトルからして大阪だなぁとわかる。
住吉大社近くで「たこ焼き屋」をひとり営むおばちゃん。
何か本当にどこにでもありそうな店。
そして大阪の下町感も満載。
こういう日常感もありなんだよなぁというふうに淡々と進む。
だが、18歳で家を出て行方わからず…だった息子が、
1歳の子どもを連れて帰ってきた。
テンポよく読める。
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たこ焼きは大好きです!実家では、たまにたこ焼きパーティーなど、していました。今はよくお店で買って、食べてます。…でも、この時期に焼くのは、大変でしょうね。って、この本に、興味を持ってしまいました。にゃんこまるさんの本棚から。
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りまのさんへ たくさん本を読んで感想を書いてくださいね。私のチョイスの参考にさせてもらいます。
幻視時代は星5つにするか迷いました。ぐいぐ...りまのさんへ たくさん本を読んで感想を書いてくださいね。私のチョイスの参考にさせてもらいます。
幻視時代は星5つにするか迷いました。ぐいぐい読ませるのですが、納得できないところも少しあるし、何よりも主人公の悠人がかわいそうになってきます。青春の蹉跌というには…。 goya6262020/08/03 -
りまのは現在、体調不良しています。新しく手に入れた、2冊の内の1冊だけに、集中して、ネタ本に、しようと思います。エヘ♡りまのは現在、体調不良しています。新しく手に入れた、2冊の内の1冊だけに、集中して、ネタ本に、しようと思います。エヘ♡2020/08/04
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想像してた本と全然違うかった…!(いい意味で)
しかも、直前に読了した「阪堺電車」と、舞台がニアリーやった。笑
本を開く前は、岸本さんってOLさんかなと思ってたらなかなかのオバチャンで、
「おお…、オバチャンなのか…」
って思ったら案外若いのか! てなったりとなんかせわしない。(笑。わたしが)
こういう言い方はアレやけど、碧野圭氏の菜の花食堂シリーズとか、吉永南央氏の珈琲屋こよみシリーズの
コッテコテの大阪版みたいな…?
(最早全然違うやろ)
面白かった! しかもびっくりなことに続編もあるようなのでソッコーリクエストした。
正直、十喜子さんと年齢が近いわたしとしては(…oh)大阪のオバチャンやのに全然大阪のオバチャンになれてないわー。
あかんわー。わたしも年取ったら勝手に大阪のオバチャンになれると思ってたのに、大阪のオバチャンになるにもちゃんといろいろ経験値がいるねんでー。知らんけど。
そして、颯くんはほんまに颯くんなん!?てまだ疑ってんねんけど(笑)、大丈夫よね。
十喜子さん、大阪のオバチャンやけど心は乙女なんやから(大阪のオバチャンとはそういうものなのだ)、一番大事なところをえぐらんといてあげてよ!? 大丈夫!?
と、十喜子さん寄りの読み方をしてるけれども(笑)菜美絵さんがいるから大丈夫かな!
この方もええわあ。ええ味出してるわあ。ステキやわあ。
もしかして著者は濃いめの女子を書いてくれはる方なんかな。それはそれで楽しい。
菜美絵さんや十喜子さんみたいになりたいなあ。こう、(悪い意味で)媚びないで生きたい。強いやん。 -
大阪・住吉大社の近くのたこ焼き屋を舞台にした人情話。
「グルメ」ではないですが、どこかで食べたことのある食べ物が出てくる食べ物小説です。
昔の風情、今の世の中。
登場人物が口にするセリフや感じ方。
わかる、わかる、と思うところがいくつもでてきます。
一気に読むことができました。 -
第8回大阪ほんま本大賞受賞作品。
大阪住吉大社の近くでたこ焼き屋を営む十喜子は3年前に夫を亡くして今は1人でテイクアウトオンリーのたこ焼き屋を営んでいる。この十喜子が主人公となって商店街の知り合い達とちょっとした事件を解決する下町人情物語。
ご近所もかなり高齢化してきて、起こる事件は認知症の一人暮らしの老婆絡みだったり、寸借詐欺だったり。警察に届ければ解決!とは全然行かない、案外複雑で辛い事情を知っているからこその十喜子の行動は、大阪の下町ならではの付き合いの積み重ねがあってこそ。
住吉大社近辺の描写が細やかで、大阪に住んでいる人にはきっとたまらないのだろうなあと思わせられる。そして何よりもたこ焼き!たこ焼き食べたい…。うちにも仕舞い込んだたこ焼き器あったなぁ。お祭りも何もかも無くなったこの夏、たこ焼きやベビーカステラを家で作っても良かったなあ、なんぞと空想している。
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人情話と捉えれば良いのかギャグと捉えれば良いのか。出てくる食べ物は美味しそうでした。
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FM802で知り、拝読。
鬱陶しさも含めた、温かい地域との繋がり、家族とのモヤモヤや1人になったものの寂しさ、虚しさ。
面白かった。何より、とても軽快でかつ、大阪弁のテンポの良さで、読みやすく楽しかった。
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Twitterでなんか上手い紹介文とおせおせ文だったので、
ちょっと気になって読んでみた。
初読の作家さん。で、連作短編集。
なんか最初は、テンポが大阪のおばちゃんぽくないというか、だるいというか。
放蕩息子が帰ってくるあたりから、話が転がるのかなーと思ったんだけど、やっぱりペースはスローで。
オーラスにこの放蕩息子の嫁が登場して、話に華が添えられた。なかなか、いいキャラ(女子プロレスの人気ヒール)で
実にもったいないなぁ、と思う。
もしかして続編書くのかな?
たこやきのチーズのせ、はぜひ食べてみたいです! -
大阪の住吉神社の近くの商店街のたこ焼き屋,三年前に夫を亡くし,十年前に息子は家出し,一人で頑張る十喜子.商店街の人情話に放蕩息子の瘤付き帰還.それに女子プロレスも加味されてごちゃごちゃした面白さ.たこ焼き屋ができそうな新メニューもお手軽そうで奥深く美味しそうだった.