親王殿下のパティシエール(2) 最強の皇女 (ハルキ文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 190
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758443333

作品紹介・あらすじ

清の皇帝・乾隆帝の第十七皇子・愛新覚羅永璘お抱えの糕點厨師見習いとして北京で働く仏華ハーフのマリー。
だが、永璘の意向で増えることになった新しい厨師たちは女性が厨房にいることに懐疑的。マリーは彼らを認めさせることができるのか⁉ 
春節用お菓子作りに料理競技会、はたまたバレンタインまで! 行事目白押し、そして強烈キャラ登場の、中華美食浪漫第二弾。

感想・レビュー・書評

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  • 乾隆帝の第十七皇子・永璘の元で、糕點厨師見習いとして働くマリー。
    ところが、新しくやってきた王厨師は、マリーを認めてくれず……。

    周りの人間に恵まれていた1巻から、男尊女卑の清国で男の職場にいる、という現実をつきつけられるマリー。
    女性が働くことへの認識、従業員ではなく奴僕という制度など、清国とフランスの違いがおこすトラブルがメインになり、お菓子作りがやや少なめに感じる。

    「乾隆帝の末公主」がよかった。

    皇帝に愛された、強く賢い和孝公主。
    夫を思うあたたかさもあり、魅力的なキャラクター。

    権力と財力により、今まで手に入らなかった食材を集めてのお菓子作りも、楽しい。

  • 清の皇帝の皇子の館で見習いパティシェールとして雇われているマリー。いろいろと誤解されたりもする今回はちょっとしんどかったけど、公女様はかわいくじゃじゃ馬で面白かった。シリーズ続きますように。おすすめです。

  • 文化の違いに抗いながら頑張るマリー。
    美味しいお菓子の甘さを感じるには、ほんの少しのお塩が必要なんだよね。

  • 出てくるお菓子がどれも美味しそうなのは相変わらずで、ガレット・デ・ロワを買ってきてしまった。
    厨房に人が増え、マリーを知らない人間も多くなるからこその軋轢。
    マリーが清国に慣れてきたからこそ認識の齟齬や価値観の違いなどに悩む。
    東洋人との混血であるマリーは故国フランスにおいても風当たりが強かっただろうが、家族がいた心強さはあった。そういった存在がいない今は孤独がより深い。
    菓子職人という夢があるにしても庇護者が必要なのはフランスでも清でも変わりない。むしろ結婚した方が自由度があるのかもしれない。

  • 第一話 点心局の新厨師
    第二話 アーモンド騒動
    第三話 乾隆帝の末公主

    新人が上司、それも自分流にプライドがある。やりにくい!!
    ひと騒動いや大騒動。マリーには悪いけど面白かった。

    最後に出てきたキリスト教の聖句(1791年1月)は
    帚木蓬生 作「守教」の第一章 宣教(七 神父 1570年9月)に出てきた主の祈りと同じだった。
    今も同じ祈りの言葉が紡がれているのだろうか

  • 今回も美味しそうだったし、マリーの世界がまた少し広がって、良かった。

  • マリーが逞しいので過酷な状況の中でもしっかりと立っていて凄いなと思います。
    文化も違えば男尊女卑も酷いのに、それでも諦めないマリーがどこまでいけるのか楽しみです。

  • 徐々に人物が増えていき、それぞれのキャラクターが見えてきたけれど、まだまだ序の口という感じ。ここからどうストーリーが展開していくのか楽しみ。

  • 和孝公主がかわいい。
    出てくるお菓子が美味しそうで、食べたいなあと思います。

  • 2巻にて初段階(1巻)で発生しておくべき試練、立場の問題で厨房に出禁ミッションが勃発しました。
    個人的には2巻になってまで読みたい試練エピソードではないのが……。
    厨房出禁は1巻で勃発して解決しとけよと思ってしまいました。

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著者プロフィール

1966年島根県生まれ。神田外語学院卒業。プログラマー、介護職などを経て、現在ニュージーランド在住。2013年、第4回野性時代フロンティア文学賞を受賞し、受賞作を改稿、改題した『天涯の楽土』でデビュー。著作に「座敷わらしとシェアハウス」「金椛国春秋」「親王殿下のパティシエール」シリーズ、『狩猟家族』『蒼天の王土』『マッサゲタイの戦女王』『霊獣記 獲麟の書(上・下)』がある。

「2023年 『蒼天の王土』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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